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伝説的モデル続き


記事No.388  -  投稿者 : タクミ  -  2014/04/04(金)22:55  -  [編集]
その時点で何処の学校かも知らされてたし、実家の事も聞かされ荷物を取りに行く時に家の場所も知った。貢ぐ君そんな事になる恐れもあったが、卒業前なのに学費を納めないと卒業も出来ない。
本人、タクは能天気と言うのか、やはりいい加減なヤツと言うのか、危ない所に居るのに卒業旅行に行ってた。
何て言って学費を持って行けば良いか、迷いながらとりあえずは母親のいとことして行った。
俺は何してんだ!100万円近い金を払った。
タクから返って来る保証も無い。捨て金、払うもの払ったらバイバイされても仕方ない何てそんな気にもなった。
まぁ良い、ここしばらく店にナイショで会ってもくれてたし、店から他の予約が入っても俺を優先してくれてたタクだ、其を払ったと考えれば良いと思った。
しかし何だろう?多少躊躇しながらも、ちゃんと実家や学校まで教えてくれてる。今まで付き合って来た奴等には無い事だ。
タクと色んな話をして行く内に、複雑な家庭環境がある事を知った。頼りにならない父親、母親はタクを置いてさっさと逃げ出し、たまにお願い事がある時だけタクに連絡してくる。
タク「俺はばあちゃん子!」
祖母がタクの面倒を見てた様だ。俺はタクに聞いた「両親恨んでる?」そう言うと意外な言葉。
タク「恨んで無いよ、家族でしょ」
タクは躊躇無く即答した。
本当は素直な真っ直ぐなヤツなんだと俺は感じた。
そんなこんなしてる内にタクから一緒に暮らしたいと言って来た。俺は「俺何かで良いのか?もっと同年代の奴等とか、金持ち捕まえろよ。」とタクに言った。
タク「俺は愛が欲しい。タクミさんだけ。」
ウリ専ボーイは必ず金だ。付き合ってても金。しかしタクはヤミケンと言われ様が俺と付き合って来た。何もかも、タクの個人情報まで知った。こんなに全てを話し見せてくれたのはタクだけだ。
様々なボーイと遊び、付き合って来たが付き合ってるが金、しかしタクは違う。
大金は払ったが、俺におべんちゃらすら使わない。
俺は「あのさー、俺は全くイケてないタクを見てんだけど、それって俺を許してるって事?」と聞いた。
タク「うん…感謝してる。必ずいつかタクミさんに恩返し出来るようになる!だから応援して!」
タクの家庭環境も知ってたが、一緒に暮らすと言うのはどうなのか?。しかしタクはさっさと部屋を決めて来た。しかしまだ学生の立場でもあり、親が保証人でなければならない。
タク「一緒に暮らしたい。」
俺「本当に俺で良いのか?」
そんなやり取りがあって、結局は俺の根気負け、惚れた者の弱みだ。
俺が借りることにし、同居者ありで契約をした。
いつ居なくなっても良い、どうせさっさと良い相手見付けて…そんな気持ちも少なからずあった。
得意と言うわけでも無いが、其なりに料理は出来る。
タクは俺の作る料理を旨いと食ってくれる。
俺「たまには外で食うか?」
タク「勿体無い、節約節約。」
そんな言い方をするが、時には何杯も御代わりして食う。
タク「愛がこもってるから美味しいよ。」とポロリと言った。
4月1日から社会人になったが、3月半ばから大変に厳しい研修があった。毎晩帰るのが深夜だったが乗り越えた。
ある夢に向かってタクは頑張ってる。
出掛けるのも帰るのもタクが先に出て後に帰る。
タク「行ってくるよー!頑張るからね。」元気良く出掛ける。
俺は「行ってらっしゃい」とハグだけで満足。
俺が先に帰り夕食を作って待つ。そろそろ寝ようかと思う頃にタクは帰る。
遊んでも無い。休憩の度にメールが入る。新人は先に行き後片付けをして帰る為に遅い。
タク「ただいまー!疲れたよー!」甘える様に言ってくる。
俺は「お帰り!飯準備出来てるよ。」と迎える。
タク「何?今日何?」無邪気に言う。
美味しいよーと御代わりして食うタクを見てると其なりに気持ち良く思ってる俺が居る。
こいつ何なんだとたまに思うが、俺に対しては裏表は無い様だ。
全くお世辞も無いが、嘘もつかない。
タクは家に居場所がなかった。そんなタクに居場所が出来た。
俺も不安だった。ビジュアル的にもモテモテで男女問わずもてるタクだ。
渋〇で飯食ってた時に、トイレに行ったタクが帰って来ない。しばらくしてタクが帰って来る。
タク「ごめーん。逆ナンされたー!」
俺「そっち行けば良かったのに。」
タク「興味ないし、適当にあしらって来たから。」
俺何かに付き合わなくて良いのに、タクは愛されたい一心で俺を受け入れる。
そんなタクに申し訳ない事を言った。タクから残金無しと言われた。おい、何に使ってんだ!と責める様に言った。出張中だった俺は直ぐに振り込んでやれず、ばあちゃんに借りてこいと言った。
友達に借りると言った。
その後振り込んではやった。
帰ってみると、就職に必要な物が揃えてあった。
しばらくして、整理の苦手なタクに代わって整理してると手紙があった。それは祖母からの手紙だ。タクに聞いた。
タク「読んで良いよ。」
手紙を読ませてもらうと、其所には二十歳まで面倒をみたのだから、もうみないからと書かれてた。タクは両親に捨てられ、二十歳になった事を理由に祖母からも捨てられてた。
成人式後にタクが同棲したいと言い出した理由が分かった。
二十歳、確かに大人だが、愛を受けずに育ったタクは、まだまだ子供な所も多い。可哀想で涙が出て来た。
俺「ばあちゃんに借りろって言ってごめんよ!」
タク「良いよ、俺の使い方が悪かった。自転車中古で良いから、俺が腐らない様に言ってね。」
タクはそう言うと節約だよねと言って来た。
結局は俺が作るんだが、弁当にしたいとも言った。
俺「俺が作るので良いの?」
タク「うん!」
俺のとタクの弁当を作る様になった。
メールで「今から休憩!弁当食べるね。」
俺「誰が作ってるって言われない?」
タク「一応、妹と暮らしてるって事にしてるから…ごめんね。」
俺「それは仕方ないよ。」
タク「おにぎりサンキュー!めちゃくちゃ嬉しかった。」
タクとの生活が本格的になる。
マンション決める時も、バスとトイレは別だけど、洗面所とトイレは一緒だった。
俺「タクは良いのか?」
タク「良いも悪いも、タクミさんが嫌じゃなかったら…俺は平気だよ。」
俺「屎してても洗面大丈夫か?」タク「うん、タクミさんだもん!。」
タクはあっさり言った。
住み始めて困ったのがパンツ等の下着だ。
俺の方が背は高いが腰回りは一緒だった。お揃いが良いとタクは同じ物を2枚ずつ買ったのは良いが困った。どっちがどうか分からない。
タク「どっちがどうだって良いじゃん。タクミさんと何だし。」
結局、どっちがどれとかこだわらないで履いてる。
タクのいい加減さはある意味良さもある。タクが俺のを履き、俺がタクのを履くと言うのもしょっちゅうだ。
エッチよりイチャイチャと言うのか、自転車に乗り買い物に出たり、一緒にウィンドウショッピングを楽しんだりする。
タク「お揃いが欲しい!」
俺「何が欲しい?」
タク「一緒のアクセサリ」
店で俺は遠慮がちにしてた。
タク「これお揃いにしよっ!」
店員に聞こえてても平気だった。わりに価格が安い、手作りのアクセサリの店。タクがちょくちょく行く店でもあるのに、タクはあっさり言った。
結局はお揃いのネックレスと指輪を購入した。手作りだけに他には無いペアリング。
タクが幸せそうな顔してるだけで満足してる自分が居る。
タク「俺頑張るから応援してね。頑張るよ。」
つらい研修に耐え、ついに就職した。いつか店を持つ事を夢見てる。
俺「オーナーになろうか?」
タク「うん!一緒にやって行こう。ねぇ、夢は何?」
俺「うーん、今はタクが一流になる事かな!」
タク「それは絶対実現させるから、もっと違う夢!」
俺「出来ればさっ、タクと色んな所に旅したいな。」
タク「うん、俺もそうしたい。少しだけ待ってね。絶対行こうね。」
俺「でもさっ、タクは結婚しないの?」
タク「そうしたいと思った時もあったけど、俺には無理!子供だもんね。」
俺「こんなヤツと一緒で良いのか?。」
タク「だって一緒に居たいもん!もっと好きになってもらえる様になるからね。」
俺「はいはい。」
今朝も元気良く出掛けた。弁当を渡すと照れながらありがとうと言う。だけどメールで感謝の言葉が届く。真っ直ぐなヤツだがハニカミな二十歳。素直にありがとう、嬉しいとは言わないが感謝の気持ちは伝わる。
親子の様な付き合いにもなった。画面に出てくるタクとは全く違うタク、店で会ったタクとは大違いなタク。
俺「あーあ、タクとあんな事してみたいな〜!」
タク「金の為にやっただけ!若気の至り。絶対感じない!。」
何本も突っ込まれたケツ、金の為に体を見せ、体を使って来た。
タク「俺は愛が欲しいの!」
俺「はいはい、無理やりは性分じゃないし、全然タク感じて無いしな!。」
そう、一生懸命に演技してるが全く感じて無い。
感じてるのは愛撫とフェラくらいだろう。
演技じゃない、営業じゃないタクを俺の者にしたって事で満足。

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作者  タクミ  さんのコメント
某コ〇トに出演した名前のつくタクです。そんなタクの素顔に呆れながら惚れて行きました。