アキラ＝享
享は頑張ってる。享とはこの先も身体の関係は無いだろう。身体の関係は無くても、精神面での関係はずっと続く。こんな言い方は亮介に申し訳ないが、俺と享は兄弟愛の様な、お互いに思い合い、愛し合ってる。
恋愛とかの愛じゃないが愛し合ってる。
身体の関係なんかふたりの間では要らない。
「俺は結婚しない。」
「どうして？」
「女は嫌いじゃ無いけど、あんなの嫌だから。」
父親の虐待、離婚、母親の放棄で享は結婚に全く興味が無い。
いつかひょっとしたら…嫌、享とは身体の関係無くても、もっと深い所で繋がってたいし、享との夢を叶えて行きたい。今、現在の事しか書けないが、俺と享の関係を引き裂くものは無いし、別れる事はあり得ないだろう。享に取って唯一の身内が俺だから。俺と享は身内的な関係になってる。
享との関係は亮介でも壊す事は出来ない。
しかし、亮介は恋人として絶対的存在。享とは越えれない関係にある。俺の身体は亮介無しでは考えられない。
とはいえ、享とは違い亮介はいつかは別れる時が来るかも知れない。今は訳あり状態だし、亮介も俺の身体を求めてる。精神面でも繋がっては居るが、俺に飽きる事もあり得る。
しかし今のところ変わらず、相変わらず俺を自慢してくれる。
ここに書いた迄の事は、亮介が出てきてから２ヶ月だからそれほどには動きは無いが、亮介と同棲が始まって２ヶ月の間にちょこちょこと新たな事は生じてる。
亮介の昔の友達もやって来る。特に女が多い。出所を聞いて訪ねて来るのだ。亮介は多くには言って無いと言うのだが、何処からか聞き付けて来る。
大概は追い返すのだが、中には俺も知ってる相手が居たりもする。ふたりの関係を知ってる人は同棲を始めたとわざわざお祝いに来た。あれだけ文句を言って帰って行ったバカ女も来た。
相変わらずのバカだった。また亮介の元カレの卓とも久しぶりに会った。
卓との関係は以前に書いてる。俺は亮介と同棲するに当たり、彼女とも別れた。言えないよ。
俺は彼女には勿論タチだが、男相手はウケだ。しかし卓とはまだどちらかもわからない時に関係を持った。
これは亮介の意地悪さだ。出てきて直ぐに卓がバイトしてる居酒屋に行った。まだ卓はバイトしてた。亮介はまた同じ事をして来た。