卓の事は気になってたし、亮介と別れようと思ったのも卓とふたりっきりになった時だ。
卓と掘り合いをした時、亮介に対して思ってた感情とは違う、何だろう？一方的な感情とは違う、ほんわかとした気持ちになれた。
しかし、一生愛し続ける享が居る。この１週間、享が常に気にしてくれてたし、俺も享を頼っても居た。気持ちの上では誰にも崩す事の出来ない繋がり、しかし肉体的には全くこの先も無いだろうと思う享の存在。亮介と出会いのきっかけも享を愛しすぎたから、享から得れない愛情を求めて始まってる。卓はそれをどう思うのか？。「卓と出会い卓を悪くは思って無い。この前、卓と相互的なエッチをした。男を抱きたいと思ったのも卓、そして掘らせた相手でエッチな感情より、ほんわかした感情を持てたのも卓だけど、俺には兄弟の様な付き合いをしてる享ってヤツが居るんだ。享とは苦労を共にもして来たし、ずっとこの数年間、そしてこの数日間、俺の支えにもなってくれてた。享とは全く身体の関係は無いが、心の関係は深いし、これからもこの先も関係は続いて行くんだ。」俺は卓に全てを話した。
「僕はそれでも良いよ。岳人さんに愛される様に努力するよ。亮介と違う感情を持ってもらえただけで嬉しい。」
亮介とは違う。芝居の話をしたりsexだけでなく、言葉に出来ない愛情がある。
sexに支配され、sex中心の関係とは違う。振り返れば全てがsexだった様にも思える。
亮介をと言うよりsexに支配されてた。ケツの調教を受けてケツで感じる様になり、何もかもがsexだった。sexをしなくても必ず性的な行為はある。チンコをいじられない日は、亮介が入ってた時くらい。いじられたかった。いじられたくて、他を求めたりもした。亮介が帰って来てから、いじられなかった日は無いと言って良い。俺は何に惚れてたんだ？亮介の事をいとおしくも思ったが、その裏では身体の関係を求めてた？いじられたくて、嫌だと言いながらも求めてた？そんな風にも思える。卓と初めて会った数年前、しかし卓の事は常に心の何処かにはあった。
卓に嫉妬してたのでは無く、亮介に嫉妬をしてたんだよな。
やっと目が覚めた気がした。
「劇団に力入れて行くから、岳人さんに支えてもらえたら嬉しい。力を入れれば疎かになる事も多いと思う。実はCM出演が決まったんです。それで売れるとは思いませんが、もう少し劇場に近いところに住もうと思ってます。岳人さんとは付かず離れずで付き合いたい。」
ふたりの唇が重なり合ってた。抱き合い何度もキスをしてた。
「享とまた暮らすつもりで居るが、卓と付き合って良いのか？」
「そうだよ。ちゃんと僕の所へも寄って帰るんだよ！。」
「そうだな。」
「岳人さんの職場から近い場所だよ。」
「えっ、何処？」
「〇〇一丁目。」
「歩いて10分くらいじゃん」
「おもいっきり古い建物だけどね。笑」
「いつから？」
「今週末には引っ越すよ。」
「今の卓の部屋、何にもなかったよな。」
「それ言わないでよ！」
「俺もこの部屋には用は無いし、享の所にはあるからこれら使う？卓の所に置けば俺も使うし。」
「ラッキー！そうだよね。」
卓と抱き合いキスしながら床をゴロゴロ。
「岳人さんに射れたいな！」
「俺も射れたいな。」
「じゃあこの前みたく！」
不謹慎と思われるだろう。亮介が捕まった翌日。まだ亮介に別れも言って無いが、もうこのまま亮介から消えようと思う。会わないで終わるつもり。その為に亮介の母親に手紙を書いたし、全ての荷物を送った。面会に行く気持ちは無い。さようなら亮介！
「さようなら亮介！」と呟いた。「さようなら亮介！」と卓も呟いた。
「どっちが先にタチ？」
「どっちでも良いけど、やっぱり先に！」
「はいはい。」
「でも、やっぱり飲みに行こう？岳人さんとまったり飲みたいな！。」
「だよな、腹減ったしそこの居酒屋行くか？」
「行こう！」
おもいっきり抱き合いキスした。居酒屋で手を握りあったり。
また帰って来てキスしたりキスしたり。
翌朝、朝ダチしてるチンコをふたりで笑い合い、そのままフェラし合った。俺は卓の精液を初めて味わい、卓は３回目かなぁ？俺の精液を味わってくれた。
俺と卓で、亮介と２ヶ月半過ごしたマンションを片付け、不動産会社へ退去の手続きをした。
明日、卓が引っ越すアパートに家電を配達してもらう。
そして俺は昨日から享との生活を再開した。
兄貴の様な存在とはいえ、何か主婦みたいな事をしてる。
卓も早速に享の店でカットに行った。
「卓なら良いんじゃない？今度CM出演だってね。俺も応援してやりたい。岳人今度は頑張れよ。」
「享と飲みたいって！舞台一緒に見に行こう。」