享は出勤した。卓も昨日から舞台だ。行って来るけど、休みが其々バラバラで常に一緒ってなかなか無い。月曜日が祭日で、先月以来の祝日だから、享と１日一緒に過ごせる。

翔大と再開し飲んだ。そしてついにコクった！。
「行っちゃおうか？」
ラブホ街に差し掛かった時に行った。
「えっ、大丈夫？」
「あそこならOKだよ！」
「いきなり…」
「いきなりって、もうその前が有るじゃん！」
翔大に続いてラブホに入った。
俺に取ってはラブホは女と来る所で、男同士で入れるとは知らなかった。
「男同士でも良いんだ」
「全部じゃないけど、ここは前に来た事あるから」
「そうなんだ。」
ラブホは初めてじゃあなかったが、男同士ってのが不思議な感じだった。
改めてやたら緊張した。今日、翔大と久しぶりに２回目に会った。思い続けてたが会えないかも知れない、其れが会えて一緒に飲み食いして、コクってその後のラブホだ。不思議な１日だった。しかも俺が愛したって言える初めての男、翔大だ。その翔大とふたりっきりになった。
いざとなるとやたらと緊張する俺だ。
「まだ吹奏楽やっての」
「今年が最後だし。」
「でもさ、そんな緊張しーが良く出来るな！」
「演奏は慣れた。」
「岳人がそんな緊張したらこっちもするだろ！。」
「でもさ、こういうとこ慣れてんじゃないの？」
「場所はな！だけどさ、俺だって岳人の事を思ってたからさ。」
「俺、てっきり航平さんとって思ってたし、他の誰かと付き合ってると思ってた。」
「売り何かして無きゃ、誰かと付き合ってたとは思うけど。」
「何で売り始めた？」
「陸上出来なくなったのが一番だけど、その前に親父のリストラとかあってな、学費必要だったし、まぁ今に始まったんじゃ無い。航平さんからも金もらってたから…」
意外な真実を聞いた。
「じゃああの時も？」
「じゃなきゃ、あんなオヤジとは出来ねーって！岳人スゲーなって思ってた。岳人、金もらってねーだろ。良くやったよなっ。それ自慢気に言ってた。いつか岳人をその気にさせるってさ。だからあのオヤジに初めて取られるくらいならって思ったからな。先に取ってやった！あんなやつの者にさせたくないからな。」
翔大も俺の事を思ってくれてたんだって。
俺から翔大を抱きしめてた。初めて男を抱きしめたいと心から思った。
キスした、舌を絡ませた。嫌じゃなかった。めちゃくちゃ絡ませた。
先輩とキスしたけど、どうしても舌は絡ませる事は出来なかったが、翔大と舌を絡ませる事が出来た。
翔大を抱きたい。
翔大の首筋から愛撫した。「うっ、うーん」翔大の切ない甘い喘ぎ声。
お互いに脱がし合い、何度もキスを繰り返した。
「岳人とこうなる何て不思議だな。」
「俺も！」
一緒に風呂入る為に準備した。もう勃起しまくってる俺に翔大は笑った。
「まだ真っ直ぐ上か？」
「それ言うなって！」
「俺さー、売りやってんだろ、色々見て来たけどさー、岳人のチンコが一番印象あるなー！。」
「それ誉めてんの？」
「そうだよ。」
「俺は…翔大のが初めてだったから、やっぱり翔大のは覚えてる。」
「先輩のは？」
「そりゃ手コキはして上げてたからまぁそうだけど、俺が一番最初に握ったのは翔大だからな！。」
「岳人、ホントマジで何もかも初めてだったんだな。」
「そうだよ、俺の初めての男は翔大だな。」