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恥ずかしい…追加24


記事No.521  -  投稿者 : 岳人  -  2014/10/14(火)08:51  -  [編集]
普通の仕事をしてたり、普通の学生なら、他者とのエッチは浮気で処理出来るが、翔大は売り専ボーイだったから、身体を売るのが仕事だった。初めて愛した相手が、俺以外の相手とエッチしてる。
そこが一番辛いと言うか、しかし俺もまだ男に対して素人だった。
救いは売り専でお客さんとして出会ったのではなく、以前からの知り合いであったり、翔大も俺の事を思い続けてくれてたから、相思相愛になれた。
翔大から色々と売り専裏話は聞かせてもらってた。
お客さんとは擬似恋愛。束の間の快楽を与えるのが売り専だから、身体は売っても心は売らない。心を奪えるのは俺だけだって!。
確かに、金を払いさえすれば翔大の身体は自由に出来る。しかし、お客さんの中には勘違いする人も少なくは無いとも言った。
払ってるんだからって、過剰な事を求めて来たり、自分の恋人の様な扱いをする人も居るって。
俺は…売り専ボーイとしてで無く、翔大として恋愛してるが、翔大を好きになればなるほど、お客さんより本当の繋がりがあるのに、お客さんにも嫉妬していた。仕事だからと自分に言い聞かせるんだけど、特に泊まりで翔大が出掛けると、様々に想像と言うか、考えてしまってた。
翔大は今晩はそのお客さんに抱かれてるのか?そのお客さんを抱いてるのか?擬似的な事をしてるって分かってても、寂しくもあり、腹立たしくもあった。
彼氏なんだから、翔大の全てが知りたい。翔大に抱かれるってどうなんだ?ってそんな気にもなった。
基本、翔大はウケ寄りのリバで俺との身体の関係はウケだ。性格的には翔大の方が野郎系のタチっぽく、俺の方が内気でウケっぼい。そんな恋愛をしてるが、翔大がタチをしてる、翔大に掘られてる人が居る。そんな翔大を求める人が居ると思うと気になって仕方なかった。
お客さんとの姿を見る。更には裂けるって事もあった。実際、何も知らず、何も無いなら、やりたい時にエッチしたり出来てたら、普通な彼氏だったらそんな気にはならなかったと思う。我慢しなければならない、身体じゃなく心の付き合いをメインにしなければ…
しかし独占欲はなかなか消えない。
芸能人の彼氏!あれは演技で濡れ場を演じてる!そう言い聞かせてたが、実際に肉体的な影響が出ると、演じてるとは理解してても、そこには実際にプレーが有るのだから、辛い気持ちは増した。知りたいと思うと抑え切れない。
「翔大に掘られるってどうなんだ?。」
「はぁ?いきなり何だ!」と翔大に言われた。
「知りたいじゃん、翔大は俺の彼氏だろ!俺、翔大の全てが知りたい。」
「絶対に嫌だ!」
「どうして?仕事ではしてるんだろ!」
「やってるよ!やってるけど、岳人とは無理、絶対に嫌だ!」と言った。
「そんなに拒否るなよ、俺が嫌い?。」
「好きだ、大好きだ!だけど絶対に嫌だ!」
その時は理解出来なかった。翔大の気持ちがわからなかった。勿論、俺自身もポジションがあるって事が解りきってなかった。
1月末には学費の全てが終わる。そうすれば翔大も仕事を辞めれる。その後には何かしら変化があるだろうって言い聞かせた。
ようやく払い終えたが、新たな生活をする為の資金が必要でもあり、1ヶ月だけと限定して2月末まで売りをした。
その間に、俺なりに風呂でケツに指を射し込んでみたりと練習っぽい事はしてた。
3月になり、ようやく普通な彼氏の翔大になった。
4月いっぱい迄はマンションの売却をしないと言う事にもなり、俺もほとんど翔大の所で生活をしてた。
誰かに焼き餅を焼く何て事も無く、本当に幸せと言うのか?、気持ちが散乱する事も無い。俺の彼氏の翔大って言えるし、翔大も俺だけを独占。
気持ち心だけでなく、翔大の肉体も誰も触れない。
旅行にも行った。ふたつ敷かれた布団だが、1つに一緒に眠った。朝方、これじゃあゲイカップルってバレバレって、慌ててもう1つの布団にも…バレても別に構わないけど、また来たいねって話してたから。
ようやく普通に恋愛し始めたが、4月に入れば就職だ。俺も翔大も研修が続いたが、夜には一緒に過ごせた。夢を語り合った。翔大の部屋探しを手伝った。
研修を終え俺は配属が決まった。俺の場合は配属される部署に限られてたが、翔大の就職先は違ってた。
「岳人、こっちには居れない。」
「えっ?」
「〇〇県」
「えっ…」真っ暗になった。
新幹線、飛行機…隣の県とかじゃない。すごく遠い。飛行機なら1時間少々で行けるが、西日本への配属だった。
1ヶ月に1回はお互いに通いあった。メールは毎日の様にしてたが、お互いに仕事をする上での様々な付き合いや、用事も多くなりすれ違いが増した。
毎日が3日、3日が1週間、連絡を取り合う様になってしまった。
俺も仕事に追われる様になってた、翔大の事を考える暇さえ無くなってしまってた。翔大も同様だったと言う。最後に会った日、お互いの気持ちを話し合った。このまま無理をしてしまうと、嫌いになってしまう、お互いに友達としてと言う事になった。
翔大とは今でもたまに連絡取り合ってる。
転勤で今は中国地方の中心都市に居る。
8月の震災で心配したが、翔大の住んでる所は影響はなかった。
享との始まりは実は翔大だ。
色んな事が落ち着いた時に、ふと寂しくなり翔大へメールをした。
既に翔大は彼氏が居るっぽい感じだった。
誰にも相談出来ない。唯一の相談相手でもある。
翔大からとりあえずなら売り専行ってみたらって返信。
サイトとかで出会うとか、発展場に行くとかそんな勇気も無かった。
特に仕事上色々と上司から私生活の方も厳しく言われてたから…
翔大から売り専って返信来たが、売り専サイトをアレコレと検索したりしたが、どの店を使ったら安心かもわからなかった。
翔大が居た店ならって思った。
翔大の知ってるボーイを聞いた。
「まだやってるヤツは良くないよ、まぁ強いて言えば〇〇かなぁ?」
それでも良いか、どうせ束の間何だしって思い、店に予約の連絡を思いきってしてみた。目隠し画像だったが翔大も悪く無いとは言ってた。しかし俺が思う日程に予約がことごとく入ってた。
諦め様と思ってた時に、店に享なら大丈夫だと言われた。とりあえず考えてみると保留にした。

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作者  岳人  さんのコメント
翔大との思い出話しになってしまいました。ごめんなさい。台風は夜中の内に通過して行きましたが、まだまだ交通機関に影響が出てますね。