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●若気の至り@

記事No.266  -  投稿者 : 妄想男子
2018/08/16(木)00:39  -  [編集]

「お父さん!早く起きてよ〜」

妻の声で起こされリビングに行くと既に
社会人3年目の娘と大学生の息子が朝食をとっていた。

「お父さん、今日遅くていいね。」
「社長はいいよなー。ゆっくりで。」

いつもの日常。

いつもならそれに幸福を感じているが
今朝はその幸福が壊れてしまう恐怖の方が上回っていた。

大学生の時に付き合っていた彼女に子供ができ、大学を辞め結婚。
いわゆるデキ婚。

大学を辞め慌てて就職するもなかなかうまくいかず
手に入れた資金で企業することになった。
オーガニック素材を扱うカフェが流行の波に乗り
昨今のパンケーキブームやインスタブームなどで
メディアにも紹介され、さらに追い風が吹いた。
家族4人慎ましく過ごせるくらいにはなった。

俺も妻も今年で43歳。
早いうちの子育ても一段落つきそうで
夫婦2人で過ごせる時間も増えてきた。

当たり前の日常を幸せに感じ、充実した日々を過ごしていたが
昨晩、一人の男によってその幸せな日常が脅かされた。


「お疲れ様でした〜。」「お疲れ〜」「店長、お先に失礼します」
…昨日の夜、アルバイトスタッフ達が帰る中、店締めの作業をしていると
一人のアルバイトスタッフが残っていた。
住田和也。大学3年生で正統派のイケメンではないが愛嬌が良く女子受けがいい。

「住田くん?どうした?」

「店長って学生の時って何か運動してました?」

「どうした?急に。…まあ、バスケやってたよ。身長ないから補欠だったけどね。学生って言っても俺は2年までしか学生してなかったけど」

「そうなんすね。水泳じゃなかったんですか?」

「いや、授業ぐらいでしかやってなかったけど…」

「じゃあ、これ店長じゃなかったのか。店長だと思ったんですけどね。」

「!!」
スマホの場面を見て絶句した。

スマホにはビキニタイプの競泳パンツ一枚で筋肉質の男に体を弄られている若い男の映像が流れていた。

それはまさしく20年前の俺の姿。
大学を辞めてもすぐに就職できず、結婚・出産を控え早急に金が必要だった時に出演したゲイビデオ。
就職先がいつまでも決まらなかったが、日々の生活と妻を安心させるため就職したテイで2年妻を騙した。
その2年間でゲイビデオには30本以上出た。割も良く生活もでき今のカフェのオープンの資金にもまわせた。

「店長の若い時っすよね。これ。口元のホクロとか一緒っすよ。」

「…ちがう」
蚊の鳴くような声をふり絞るのが必至だった。

「そうすか〜?奥さんに確認してもらいましょうか。」

「やめてくれっ!頼む!」
妻を出された時点で俺の冷静さはなくなっていた。と同時にそれは認めたということになってしまった。

「ネットで見つけちゃったんですよ。風間涼って名前で活動してたんすね。」

当時、インターネットはあったものの、まさか自分が出演したものが20年以上も後に出回るとは思っていなかった。

「妻には黙っていてくれ。口止め料は払う。」

「話早いっすね。さすが店長!じゃあ、毎月10万いけます?」

「わかった。誰にも言わないでくれ。」
正直、俺はもっとふっかけられるかと思ったが月々10万なら口止め料としては安い方だ。まだまだ子供だなと少しタカをくくっていた。

「あとさ、しゃぶってくれません?」

思考能力が停止した俺は立ちすくむしかなかった。

「聞いてますか?店長!」

「い…嫌だ…」俺は再び精一杯声を絞り出した。

「立場わかってる?涼くん?」

住田は俺の手を取り、自分の股間にあてがった。
厚手のパンツの上からでもハッキリとわかるほど隆起していた。


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