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愛を知る頃 #04


記事No.35  -  投稿者 : 浩二  -  2009/01/08(木)14:02  -  [編集]
「うおお!」
テーブルへと向かって歩く福崎さんが声を上げた。
「え?ぬぉおおお!」
福崎さんは何も無いところで転び、スリッパを派手にブッ飛ばして持っていたコップを取り落とす。
そのコップはまっすぐ俺に向かって飛んできて――
――あっ。ヤバくね?
時すでに遅し。
ビシャァアッ!
無駄に多く注がれていた水は、俺の衣類をこれでもかというほど濡らしつくす。
「・・・ぁ・・・ぁ」
声が出せない。
「ぅ・・・ぉ・・・」
福崎さんも声を出せないのか。
部屋には、テレビから流れる映画の音だけが響いていた。
「ご、ごめん!!」
先に動いたのは福崎さんだった。
転んだ姿勢からさっと立ち上がった彼のバスローブは、少しはだけており、鍛えられた胸筋がチラリと見える。
「ぁ、あぁあ!いえいえ!!」
俺は立ち上がってパッパと水を払う。こんな行動、無意味とは分かっていた。
「うわぁあ・・・マジでごめん!!すぐ乾かさないと!!ちょっ、服脱いで!」
俺は着ていた学ランを脱いだ。
「ほら、中も・・・!」
「ぁ、いえ。中はそんなに濡れてなッ・・・ッ?!」
拒否しようとした俺だったが、スッと服の中に手を忍び込ませられ、言葉を失う。
「ッ」
「・・・脱げよ?」
「ッッ?」
俺の素肌に触れる福崎の手は、徐々に上に上がってくる。
俺の胸あたりまで上がったその手は、俺の乳首を探し当てて柔くつまむ。
「ふッ、ん・・・」
驚きで、俺は体を動かすことができない。
「あれ?乳首・・・感じちゃった?」
意地悪な笑みを浮かべる福崎は、そのまま俺の乳首をいじくり始める。
「ぁっヵ・・・んッ」
――こ、この人・・・ッッ?!えぇえ!?
「脱げよ・・・な?」
無理やり服を脱がされた俺は、上半身を露にする。
「かわいいじゃん・・・」
先刻までとは違う、意地の悪い表情を貼り付ける福崎。

「映画よりさー・・・」
福崎は俺の肩をつかむと、ベッドに向かって押す。
「ッ?!」
ドサッ!
ベッドに押し飛ばされた俺は、動くことができずに福崎の顔を見つめる。
「もっと楽しいコトしようや。」
俺の体に重なり、俺の乳首を舐め回し始めた。
「ァッ・・・んんっク・・・」
なんで・・・言葉は出ないくせにこんな声は出るんだ・・・
チュパ、ニチュ・・・
温かい舌で俺の体を舐める男性。
俺の両手を片手で俺の頭上で掴み上げ、もう片方の手は俺の股間をズボンの上から揉む。
「んぁん・・・ぁッッァ」
「んふ、・・・んん・・・」
福崎は俺の乳首から顔を離すと、ニヤリと笑う。
「やっぱ“初モノ”をイジめるのはイイなぁー!ハハッ」
――っくそ、変態が・・・!
だが、声が出ない。
「なに?何も言わないって・・・もっとしてほしいのか」
――違う。エロオヤジ。怖くて・・・声が・・・
「次はどこをイジめてほしいのかなぁー?」
――やめろ・・・やめろッ・・・!
「やっぱ男はチンコだよなー!!!」
福崎はそう言うが早いが、俺のズボンのベルトを慣れた手つきではずし、そっとズボンを脱がす。
先ほど揉まれたときに出た先走りで濡れる俺のトランクス。

くそッ、恥ずかしい・・・!!

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