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銀玉物語8


記事No.138  -  投稿者 : N  -  2010/12/21(火)20:01  -  [編集]
K「Nさんは、これからどうします?」

N「そうだな、今からラブホに入るのもなんだし、家にでも来るか?」

K「えっ?いいんですか?でも…」

N「ん?なんか用事でもある?」

K「えぇ、一緒に来てた友達と約束してるんです」

N「そっか、じゃあ番号も交換した事だし、いつでも来たい時は連絡くれたらいいよ。土日がたいがい休みだからさ」

Kはもう一度別れる前に俺に抱きつきキスをしてきた。
俺もKを抱き返し、少し長めのキスをして別れを惜しんだ。

N「じゃあ、連絡待ってるから」

K「Nさん、大好きです。また連絡しますね」

そう言うと、Kは歩き出し俺は軽く手を振りながら見送った。

N「ふっ、大好き…か。K、俺も好きだよ。」

と、小声でつぶやいた。

その後、俺は携帯を取り出して、アニキに俺のアドレスと番号を送った。

(今日、ヤリ部屋でアニキにタイプだって言われたNです。これがアドレスで番号書いときます。
080ーxxxx-xxxx)

いけない行為と知りつつもアニキへの誘惑に負けてしまった。
この後、アニキから連絡は来るのだろうか?
俺は高鳴る心臓をバクバクさせながら、家へと帰った。

そして、俺は家に着いてから一度、Kにメールした。

(今日はありがとうK、別れ際に大好きって言ってくれて嬉しかった。俺もKが大好きだ。今度、家に来るときは、買い物とか、映画とか行かないか?じゃあ、また。)

俺はKに送信を終えると、携帯を充電器に差し、歯を磨き、受信履歴をチェックして眠りについた。

どれくらい眠っただろうか?気が付けば時計の針は12時を少し過ぎたとこを指していた。

N「もう、昼か」

ふと、携帯を見るとランプが点滅している。
スライドさせるとメールが二件入っていて、1人はKからで1人はアニキだった。

K(Nさん、こちらこそありがとうございます。今度一緒に買い物に行きましょうね。あと、また一緒に飲んでSEXしたいです。)

アニキ(必ず連絡して来ると思ったぜ。どうだ、今夜空いてたら七時にあの場所の近くにあるHビル一階のコンビニに来いよ。)

N「今夜七時か…予定はないから、行ってみるかな」

俺はアニキに了解の返信を送り、また眠りについた。

そして、再び目を覚ますと時間は三時半を指していて、俺はシャワーを浴び、着替えて遅い昼食を買いに行った。
帰ってきてからまだ時間があるので、こないだ借りてきたDVDを見てるとあっという間に六時を過ぎていた。

N「じゃあ、ぼつぼつ出掛けるかな。」

俺はタンクトップの上から黒のヒートテックを着て、茶色のダウンジャケットにGパンで待ち合わせの場所に向かった。

着くと、約束の時間の15分前でアニキはまだ着ていなかったので、コンビニで雑誌を立ち読みしながら待っていた。

それから10分ほどして、アニキがコンビニに入ってきた。

アニキ「よっ!待たせたな。」

アニキは全身黒のレザーで統一しており、俺はドキッとさせられた。

N「き、決まってますね、 アニキ」

アニキ「おいおい、アニキはよしてくれよ。あっ!名前まだ教えてなかったな、Rって呼んでくれよ。」

N「すみませんRさん」

R「とりあえず、腹減ってるだろう、飯食いに行こうぜ。どこか行きたいとこあるか?」

N「好き嫌いはないんで、Rさんに任せます。」

R「じゃ、居酒屋でも行くか?どうせ、飲むだろ?」

俺は頷き、彼に案内されとある居酒屋にやってきて、俺たちは奥の個室に入った。


R「さっ、好きな物頼みなよ、俺は生中で」

N「じゃ、同じ物で」

テーブルにビールが届くと、Rはゆっくりと話し始めた。

R「なぁ、俺のこと好きか?」

N「えっ?」

それは、あまりに唐突な質問だった。

N「す、…正直分からないです。確かにRさんは短髪でルックスも良くて体も綺麗で、でも、まだ良く知らないのに好きとは言えませんよ。」

俺の答えは矛盾していた、Kとは、昨日初めて色々なことを話して、SEXして、まだそれだけなのに、好きだと言っていた。

R「じゃあ、どうして連絡くれたんだ?さっきの答えが本当なら、メールしてこなかったはずじゃないのか?」

N「それは…」

R「いいよ、無理に聞いて悪かった。けど、俺の気持ちは本気だ。俺はNがタイプでやりたい。」

N「Rさんに、メールをしたのは、Rさんを知りたい気持ちからなんです。正直、あの時はやりたいって思いましたよ。でも…俺、あの時Kも居たし。」

R「正直になれよ、彼氏のこと忘れて乱れてみたいんだろ?」

N「Rさんは、やっぱりタチですよね?俺、SEX見てたなら分かると思うんですが、タチリバなんですが、ケツはあまり使えないですよ。」

R「なら、気持ちよくなる方法教えてやるよ」

俺は思った、嘘が下手な上に、なんで、こうRにはベラベラ喋ってしまうのかと。喋れば喋るほど、Kへの罪悪感が大きくなっていくばかりだった。

ごめんよK


続く

※この物語はフィクションです

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