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狂宴


記事No.168  -  投稿者 : アロエ  -  2011/07/08(金)18:27  -  [編集]
「ほら、そんなチマチマしてないで、もっとしゃぶり付く様に大胆にしなさい」
 眺めてきている男達の一人から、そう陽平へと叱咤が飛ぶ。
 眼前の今や逞しく直立したペニス。陽平は懸命に感情を殺し、喉元深くまで一気にそれを咥え込んでいった。
 取引先の接待を命じられて訪れた、とある高級ホテルの一室。部屋で待ち構えていた先方の重役達を楽しませるべく、陽平達はあまりに屈辱と倒錯に満ちたショーを命ぜられているのだった。
「んっ……ぐぅっ……」
 陽平は嗚咽を洩らしながらも、先方に不興を抱かせぬよう、無我夢中でその熱い塊と化した男の一物を口で扱き立てていく。
「はぁ……あっ……」
 陽平にペニスを咥えられながら、一緒に接待役を課せられた同期の拡靖は、しだいに顔を紅潮させながら呼吸を荒げてくる。
 着用していたスーツどころか、全ての衣服を脱ぐように命ぜられ、一糸纏わぬ姿にさせられた青年達。ソファーに座る拡靖と、その前に跪きながらペニスを咥えしゃぶり続ける陽平。その光景を、先方の重役達が加虐的な笑みを浮かべながら注視していた。
 人としての一切の誇りを奪われ、ひたすら惨めな見世物を演じさせられる陽平と拡靖。しかし二十四歳の若手社員である彼らに、逆らう事など許されはしない。
「ハハ、やはり若い男の子は元気があっていいねぇ」
 陽平の唾液で塗れる拡靖のペニスを眺めながら、男の一人が感嘆する様に言ってきた。
 続けてもう一人が、今度はそんな拡靖の股間へ顔を埋める陽平へと視線を向けてくる。
「君もなかなかいいよ。無垢そうな顔をしているだけあって、咥え込んでるその姿が何とも淫乱そうで堪らん」
 男達の野卑な笑いと眼差しを浴びせられながら、陽平達の表情はいっそうの恥辱に歪んでいく。
「おやおや、そんな君の方はまだその気になっていないみたいだねぇ」
 その一言で、男達の注意は一斉に陽平の下半身へと集中する。
 拡靖とは対照的に、陽平のペニスは未だ力なく垂れ下がっていた。そんな陽平の姿に、皆が一様に不満そうな様子となっていく。
「も、申し訳ありません……」
 泣きそうな声になりながら、陽平はそう無様な姿のまま答えるしかなかった。
 すると一人が、拡靖へと顔を向けて命じる。
「よし、じゃあ今度は君が彼を勃たせてあげなさい」
「単にいつまでもしゃぶるだけじゃ面白くない、もっといやらしい彼らの姿を見ようじゃないか」
「なるほど、それもそうだな」
 そのまま陽平達は、部屋に置かれたベッドへと移動させられた。
 ベッドの上で、裸のまま四つん這いの姿勢を命ぜられる陽平。突き出される臀部の背後に、拡靖が身を屈める。
 さっきまでの陽平以上に、拡靖は過酷な行為を強いられる事となった。無防備にありありと曝け出される陽平のアナルへと、拡靖はしっかりと顔を埋めながら、その収縮した蕾を舌で刺激していく。
 最初に二人共シャワーを浴びせられ、身体の隅々までしっかり洗いはしたものの、それでも他人の肛門へ舌を這わせねばならない拡靖の顔は、露骨なまでの嫌悪に満ちていた。
「んんっ……あぁっ……」
 アナルを舐められながら、同時に伸ばされる拡靖の手でペニスを扱かれる陽平は、しだいにもどかしそうに腰を捩らせていく。
「いいぞ、その調子だ」
 ほくそ笑む様に、一人が呟く。
 前と後ろを同時に刺激されながら、いつしか陽平のペニスも欲望に火照り始めてくる。
 そんな中で、新たな命令が拡靖へと課せられた。
 拡靖は一旦顔を離しながら、しっかりと唾液で潤った陽平のアナルへ、今度は指を挿入していく。
 中指が、陽平の中へゆっくりと埋められてくる。
 初めて己のアナルを犯される陽平は、恐怖に表情を引き攣らせていた。
 やがて拡靖の指が、根元までしっかりと陽平の中へ押し込まれる。
 しかしそれだけで終わりではない。そのまま男達からの命令を受けた拡靖によって、陽平のアナルは指で大胆に責められていく。
「ひぁっ……んっ……やぁっ……」
 内部で拡靖の指が活発に動かされ、陽平は敏感なまでに身を震わせる。
 その光景に、男達は極めて満足そうな様子であった。
「なかなか色っぽい声を出すじゃないか、そんなに気持ちいいのかい?」
 男達の言葉が、容赦なく陽平の心を踏み躙っていく。
「さぁ、そのまま二人で一緒に気持ちよくなりなさい。そうだ、シックスナインがいいね」
 その一言で、ようやく陽平のアナルは解放される。
 しかし安堵する間などない。今度はベッドの上へ仰向けになる拡靖へ、陽平は顔の上に跨りながら、そのまま覆い被さるように身体を傾けていく。
 二人の目の前に、互いのすっかり硬くなったペニスが迫る。
 そのまま衆人環視の中、陽平と拡靖はそれぞれの欲望を口や手で慰め合う。
 男達は一言も発せず、その間まさに食い入る様に陽平達の姿へ魅入っていた。二人から洩れるくぐもった声と吐息、加えて激しくしゃぶり合う淫靡な摩擦音が、そんな無言の室内にひたすら響き渡る。
「んっ……んんっ……!」
 やがて、陽平の腰や脚がブルブルと震え出す。
 男達の見守る中、ついに陽平は耐え切れなくなり、拡靖の口の中でその膨れ上がった欲望を爆発させてしまう。
「ちゃんと全部飲み込むんだよ」
 すかさず、拡靖へと釘が刺される。
 ギュッと強く瞼を閉じながら、拡靖は止めどなく溢れ出す陽平の白濁を無理矢理に喉へと流し込んでいく。
 絶頂を迎えた陽平ではあったが、こんな状況の中で快感に酔い痴れられる訳がなかった。むしろ、昂った気持ちが射精を終えて一気に萎えていき、よりいっそうの惨めさに襲われていく。
 しかしまだ、拡靖の方は絶頂には達していない。
 今度はベッドの上で、陽平は跪く姿勢を命ぜられた。そしてその前に拡靖が立ち、陽平の髪の毛を掴みながら顔面へとその反り返ったペニスを激しく擦り付けていく。
 猛々しい肉棒を容赦なく押し付けられながら、いつしか陽平の頬に涙が伝い落ちていた。
「ああっ……!」
 ついに拡靖もまた、身体を引き攣らせながら勢いよくペニスから白濁を噴出させる。
 陽平の顔が、そんな拡靖の欲望に見る見る塗れていくのだった。
 男達はそんな二人の光景に、すっかり色めき立つ。
「気に入ったよ、今夜は存分に楽しめそうだ」
「そろそろ、我々も各自の部屋に戻ろうか」
「さぁ、君達はもう一度身体を洗ってきなさい。身支度が済んだら、さっき伝えた通りの順で私達の部屋を訪れるんだよ?」
 ベッドの上で放心状態となる二人を残し、そのまま男達は部屋を後にする。
 今度は彼ら一人一人へ、一晩かけて順番に相手をせねばならない。陽平達の接待は、まだ始まったばかりであった。


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作者  アロエ  さんのコメント
こんな感じの話が好評なら、ちょっとした長編をまた投稿します。