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面接 (IN PROFVNDOS)


記事No.169  -  投稿者 : 修也  -  2011/07/23(土)01:54  -  [編集]
 「じゃ、まず君。いきなりでナンやけど服脱いでハダカになってくれるか」

 先輩から話は聞いてたし、それなりに覚悟はできていた。はい、と答えて立ち上がると、僕はスリッパと靴下を脱ぎ、下着から上着、ズボンまで一気に脱ぎ捨て、生まれたままの姿で3人の軍人の前に立った。もう春だが暖房が効いていて、寒さは感じない。ただ、床板が冷たい。

 「思い切りがいいなあ」。正面のイスに座った、たぶん一番偉くて一番年かさのハゲオヤジがあきれたように笑う。僕も、悪い癖で愛想笑いをしてしまう。面接官らに見られるのはまだ仕方がないが、もう一人面接に来ていた同い年くらいの学生らしい男に見られているのが気恥ずかしかった。

 「きれいな体してる。なかなか…立派なものぶら下げて」。向かって右、メガネの面接官のつぶやきが聞こえて、僕は赤くなった。「かわいらしいじゃないか」

 「では、自分で大きしてみて下さい」。向かって左の面接官――ほかの2人よりはずっと若くて、すっきりした二枚目――に言われ、自分のものをグネグネともみ始める。「左利き?」。たちまち二枚目の声が飛んできた。はい、とうなずく。何か問題でもあるんだろうか。不安になってきて、思うように勃たない。面接官らは黙って僕の股間を凝視している。

 「緊張するわなあ」。やがて小太りのハゲオヤジがのんびりした口調で言った。関西弁の若い二枚目がさっと立ち上がり、近づいてくる。

 「ちょっと貸して」。二枚目は床にひざをつき、僕の腰に顔を寄せ、片手でいきなりもみはじめると、もう一方の手を股間に差し入れて、タマと後門の間をぐいぐいと押した。たわいもなく僕は体積を増し、3人の軍人に腹を見せてふんぞり返る。スイッチを入れられたようだ。自分の体がそういう仕組みになっていることを、僕はそれまで知らなかった。

 「きれいな桜色して…自分であんまりしないのか?」。メガネ男がまた独り言のようにつぶやく。僕は答えるべきか迷って、結局黙っていることにした。もう十分大きくなったと判断した二枚目が席に戻る。僕は3人のリクエストに応じて、さまざまなポーズをとったり、動きをして見せたりした。冷たい床に寝てM字開脚をしてみせたり、イスの背を持って腰をクイクイと動かしてみたり。

 一番恥ずかしかったのは、肩とひざで四つんばいになり、両手で尻たぶを広げさせられたときだ。このときは3人とも近くに寄ってきて、毛がどうとか色がどうとか好きなことを言った挙げ句に、指を一本突っ込んでグリグリ動かしさえした。「こっちは経験ないみたいだな」。メガネ男のつぶやきが聞こえる。

 「この上に仰向けに寝ろ」。職業的な命令口調でハゲオヤジに促され、僕は面接官らのイスの前に置かれた長机に横たわった。指示通り、両手を頭の下に敷く。すぐ近くに二枚目の顔が見えた。

 「皮はいつも、むけてるのか?」。ハゲオヤジが、また小さくなっていたそれをわしづかみにしながら聞いた。「かぶってるときもあります」

 僕は、さっきからこの手の質問を山ほどされていた。初めて自分でしたのは何歳のときか、今は週に何回ぐらいやっているのか、オカズは何を使っているのか、どういうシチュエーションが好きか、彼女はいるのか、好きな体位は何か…。実のところ僕は中高と男子校ですごし、大学3年の今まで女の子と付き合ったことがない。嘘をついても仕方がないのでそう言うが、信じていないようすだった。

 3人に寄ってたかって体中をまさぐられ、僕のものは不覚にもまた大きくなってしまった。ハゲオヤジはしっかり握って皮から出したり入れたり。メガネ男はタマから後門、内股にかけてをさわさわと愛撫。二枚目は指先で僕の乳首や腋の下をこちょこちょと。恥ずかしいのと気持ちいいのとで僕は目を閉じ、体をもぞもぞと動かした。ヤバイ。このままではイカされてしまいかねない。

 「後は、自分でやれ」。いじり疲れたのか手を離したハゲオヤジに言われ、僕は目を開けた。イスから立ち上がって僕の胸を触っていた二枚目の、ズボンの前がふくらんでいるのが見えた。なんとなんと。男の乳首をいじって勃起するとは。僕も、中年のハゲオヤジにいじられて勃っているんだから人のことは言えないが。

 左手だけ頭の下から抜き、ゆっくりと、それらしく動かしてみせると、「イッテいいから、ちゃんとしごけ」とハゲオヤジの苛立たしげな声。偉いさんの機嫌を損じてはまずい。「イッテいい」ということは、ここで3人、いや面接仲間の学生も入れれば4人の男に見られながら出せってことか。そこまでやって不採用なら泣くに泣けない。まあ、ハゲオヤジの手でイカされるよりは、自分でイクほうがいいかもしれない。

 僕はまた目を閉じ、さっさとイッテしまおうといつも以上にきつくしごき立てた。メガネ男は相変わらず何かつぶやきながら僕の後門周辺を撫で回し続け、若い二枚目は僕の弱点である乳首を刺激し続けている。異常なシチュエーションではあるが、初めて人に触られ、気持ちは良かった。もともと僕は長持ちするほうじゃない。まもなく痙攣がはじまり、腹から胸にまで、「桜色」の尖端からいつもより大量の白い汁をまき散らした。突っ張っていた足の緊張が解け、呼吸が平常に戻りはじめる。

 「大分たまってたんやろ」。二枚目のからかうような声がした。再び目を開けた僕のほおに、彼は手の甲をなすりつけた。「ここまで飛んできたぞ」。粘液の冷たさと、きつい臭いとがほおに残った。「すみません」。愛想笑いとともに一応謝っておく。

 「あっちにシャワーがあるから浴びといで」。言われて起き上がり、さっき脱いだ服を取りに行こうとするが、服は置いて行けという。タオルは向こうにあるから、と。仕方ないので言われたとおり、ハダカにハダシ、白い汁まみれで廊下に出た。幸い誰にも会わなかったが、会ったとしてもここの連中は慣れっこになっているだろう。

 廊下の突き当たりにある広い無人の脱衣場を通り越して、シャワーがある浴場に入った。豪華とまではいかないが、とにかくだだっ広い。湯船の湯の量も相当なものだ。軍というのは金があるんだなあと実感した。もし採用されれば、ここが仕事場になるはずだ。

 シャワーを浴びて汚れを落とし、脱衣場にあったタオルを一枚腰に巻いて再び面接室へ。「タオルは持ってきたらアカン。返しといで」。ドアを開けたとたんにそう言われ、脱衣場にUターンする。結局、ハダカで廊下を2往復したことになる。

 面接室のなかに入ると、もう一人の学生が机の上に横たわって体中をいじられている最中だった。眉毛の濃い男前だ。スポーツマンタイプの締まった体つきで、男の目から見てもいわゆる「エロい体」をしている。面接官3人に攻め立てられ、しきりに色黒の体をよじっている。ハゲオヤジに握られて大きくそそり立っているものも、やはり色が濃い。

 イスに座り目のやり場に困っていると、ハゲオヤジが君もこっちに来いと言う。立ち上がって近づくと、眉毛クンをしごいていた手を止めた。「しゃぶれ」。ハゲオヤジは3本の指でそれをつまみ、二三度、前後に大きく振ってみせた。僕は、それを見下ろしたまま凍りついてしまった。テラテラと赤黒く光っているのは溢れ出た先走りのせいだろう。浮き上がった血管がグロテスクで、いやらしい。

 「しゃぶらないのか?」。ハゲオヤジの声音が冷たくなった。二枚目が手で僕の頭をそっと後ろから押さえつける。鼻先に硬い尖端が触れたとき、観念して口を開いた。ここに来たのは、こういう仕事を得るためなのだから。

 軍の大浴場に詰めて、たくましい裸の兵隊たちのあそこを洗い、手と口でサービスして、イッテもらう仕事。サムライ精神を受け継ぐわが国の軍は女を雇わない。一方で、欲求不満の若い兵隊が町で事件を起こすのを予防しなくてはならない。留年するなら金は一切出さないと父が宣言し、実際にそうしてからの苦境を見かねて、院生の先輩がこの仕事のことを教えてくれた。

 軍の仕事に就ければ、生活費がほとんど掛からない。基地の寮に入れば部屋はタダ、兵隊と同じ食堂で食べれば食事もタダ。敷地内には大きなスーパーもあって、たいていの日用品は町より安く手に入る。しかも隔日で週3日、1日4時間働くだけで、給料は大卒新入社 員の平均年収を上回るそうだ。1年のみの契約とはいえ、そこらにいる若い兵隊より高給取りということになる。一番助かるのは、大学の学費が免除されること。ふつう留年すると免除は受けられないのだが、軍属は特別扱いされる。だからこそ、僕は「苦界に身を沈める」決心をした。

 僕は口を開くと、鼻先に突きつけられた眉毛クンの尖端を、思い切ってパクッとくわえ込んだ。初めてのことで勝手が分からず、やみくもに頭を上下させる。眉毛クンは面接前に体を洗ってこなかったのだろう、きついアンモニア臭に気が遠くなりそうだった。病気になってしまうかもしれないという思いが頭をよぎった。二枚目がしゃがんで僕の横顔を間近で見ながら、ニヤニヤと笑っている。屈辱感で自分の顔が赤くなるのが分かった。

 「そこばっかりじゃなくてタマもきれいにしたげて」。優しげな声で、しかし容赦なく二枚目の指示が次々に飛ぶ。言われるがままに眉毛クンのタマを、サオの腹を、カリを舌で丁寧に舐め、乳首を撫で、後門をもみしだき、時々は目を上げて濃い眉毛に向かい愛想笑いまでさせられた。再び尖端からくわえ込んで今度は激しく頭を動かす。不意に眉毛クンが腰を動かし、下から小刻みに突いてきてむせそうになった。激しく出し入れされるのを何とかこらえていると、やがて何の断りもなく、眉毛クンは僕の口の中にぶちまけた。

 「すいません。出ちゃって」。眉毛クンは妙に爽やかな照れ笑いを浮かべて僕に謝り、勢いを失いはじめたものを引き抜いた。僕は、この世のものとは思えないネバネバを口に含んだまま、呆然としていた。

 「まだ残ってるから、ちゃんときれいにしたげて」。二枚目に言われ、見ると眉毛クンの赤黒い尖端に少し、白いものが出てきている。僕は、口の中の臭い汁をどうすればいいのか分からず、つばをためて一気に飲み込んでしまうと、眉毛クンを再び口に包んで、白いものを吸い上げた。

 「偉いなあ、君」。なぜかびっくりしたような顔をして、二枚目が笑いながら、眉毛クンのそれに吸い付いている僕の頭をポンポンと軽くたたいた。初めてしゃぶって、口に出され、飲んでしまった。何とも言えないような気分で僕は体を起こした。泣かずにすんだのは、単に心が状況についていけていなかったからだろう。

 これで終わりではなかった。僕と眉毛クンは、面接官らのズボンを脱がすよう言われた。下半身裸でイスに座った彼らの脚の間にひざまずき、手と口で奉仕させられた。ハゲオヤジは渋い紫の小物をしゃぶらせながら、犬にでもするように僕の頭やほおを撫で続けた。一瞬、噛み切ってやろうかと思った。やがて彼は満足げな声を上げて僕の口の中に出し、僕はそれも飲んだ。

 ひょっとして眉毛クンは初めてではないのか、僕よりずっとリラックスしているように見え、二枚目面接官の結構立派なものを何だかおいしそうにしゃぶりあげていた。二枚目はやはり眉毛クンの口の中に出した後、ポケットからティッシュを取り出し、眉毛クンに渡した。眉毛クンは口のものをそこに吐き出した。僕は、自分だけずいぶん損をしたような気がした。まるで飲むのが好きな変態みたいじゃないか。さっき二枚目に「偉いなあ」とほめられた理由がやっと分かった。

 メガネ男は、初め座ったまま眉毛クンにしゃぶらせ、途中から立ち上がって僕にしゃぶらせた。やがて僕の頭を両手でつかみ、何かぶつぶつつぶやきながら自分で腰を動かしていたが、いきなり引き抜くと、僕の顔面に勢いよくぶっ放した。そして、先っぽに残った分を吸い取らせ、奥に残った分を搾り出して尖端を僕のほおになすり付け、ぬぐった。

 頭の芯が麻痺したようになり、今思い出しても現実にあったことのような気がしない。そうでなければ顔射までされて、最後まで愛想笑いを絶やさずにいるなんてできなかったろう。

 来週の木曜、採用者の番号を正門横の掲示板に貼り出す、今日はご苦労。シャワーは自由に使っていいから。ベルトを締め、ジッパーを上げながらそれだけ言うと、3人の面接官らは部屋を出て行った。「ありがとうございました」。僕と、眉毛クンは声をそろえて礼を言った。

 しばらく裸のままじっとしていたが、眉毛クンが服を着はじめたので、僕もズボンをはいた。顔から胸にかけてぶっ掛けられたメガネ男の汁を流してからでないと、シャツは着られない。二人で大浴場の脱衣場に行った。僕は洗面台で顔と胸を洗い、何度も何度もうがいをした。タオルを一枚盗み、シャワーは浴びずに下宿に戻り、寝床にもぐりこんだ。



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