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無礼講の夜


記事No.174  -  投稿者 : アロエ  -  2011/12/24(土)20:19  -  [編集]

 その夜、境内では夜を徹して篝火があちらこちらで燃え上がり、翌朝の神輿を控え、神社にある集会場では法被姿の男達が酒宴で大いに盛り上がっていた。
「何だてめぇ、意外に立派なモン持ってんじゃねぇか」
 男達の野卑な笑いがそんな室内に響く。
 一体何が何なのか、その時の少年には状況がとても理解出来なかった。
 この年初めて若衆として祭りに参加していた十六歳の雄一郎は、気が付くと男達に取り囲まれながら、畳の上へと仰向けに大の字で押さえ付けられていたのである。着ている法被の帯と、さらに下に締めていた褌までもが解かれ、雄一郎にとって最も恥ずかしい部分が男達の視線に晒されていた。
「や、やめてください!」
 慌てて前を覆い隠そうとするも、男達に拘束される中、雄一郎の抵抗はあまりに虚しいものでしかない。
 祭りの無礼講として、この夜は未成年の若者達も半ば強引に酒を飲まされていた。それだけに今まですっかり酩酊状態となっていた雄一郎であったのだが、すでに一緒にいた友人達の姿は見えず、助けを求めようにも周りは皆少年へ悪意のある笑みを浮かべる大人達だけであった。
「へへ、さっきまで褌するくらいで女みてぇに恥じらってた割にゃ、こっちは男らしくて堂々としてら」
 そう言ってきた男の一人が、雄一郎のペニスを掴み乱暴な手付きで扱き始めてきた。
 押さえ付けられる雄一郎は、男のされるがまま容赦ない恥辱に襲われていく。
「んんっ……あぁ……」
 そんな男の手に弄られながら、何度も雄一郎は腰を大きく捩った。
 しかし酔いにより未だ思考が完全に働かないという事もあってか、意識と身体が乖離しているかのごとき妙な感覚を雄一郎は覚えていた。それだけに雄一郎もまるで自覚せぬ内、男の手に握られた少年のペニスが自然とその加えられる刺激に反応してきてしまう。
 雄一郎がハッとした時、すでに己のペニスが勢いよく直立する光景が目の前にあった。
 そんな雄一郎の姿に、眺めていた男達はいよいよ色めき立つ。
「おいおい、こんな目に遭ってるってのに、本気で勃たせてやがっぞ」
「こいつはまた、随分と素質のあるガキだ」
 硬くなった雄一郎のペニスは、いよいよ大胆に扱かれていく。
「ああっ……」
 羞恥心と恐怖に塗れながらも、男の手によって雄一郎の中で確かな性感が増してきてしまう。
(何で……そんなっ……)
 今までとは違う狼狽に雄一郎は襲われていく。
「へへ、眼閉じてたらホントに女が喘いでるみたいだ」
「おい、健治。おめぇこいつにもっといい声出させてやれ」
「俺がやるのかよ?」
 健治と呼ばれた二十歳過ぎくらいの青年が、雄一郎の前へと代わって押し出されてきた。
「今年はお前がこの新入りを仕込んでやれ」
 男の一人にそう促されると、やや渋々といった表情を浮かべながらも、健治はそんな雄一郎をジッと見据えてくる。
 怯えきった顔の雄一郎であったが、その下半身は今やすっかり欲望を火照らすという、極めて歪な姿であった。
 やがて健治は、無言のまま雄一郎へと覆い被さる様に身体を傾けてくる。
「ひぁっ……やっ……」
 代わって今度は健治の手が、雄一郎のペニスを弄っていく。
「ワリーけど、ちょっと我慢しててくれや。祭りだしよ、オッサン連中も酒が入って羽目外れちまってっから」
 そう健治は、雄一郎の耳元で静かに囁いてきた。しかしその穏やかな口調とは裏腹に、いよいよ健治の手はその動きを活発にさせてくる。
「あっ……ああっ……」
 あまりに理不尽な仕打ちを受けているというのに、雄一郎の中で熱い疼きが急速に込み上がっていく。
 その光景を、他の大人達がまるで鑑賞する様に前後左右から眺め続けていた。
 するとしばらくして健治は、今の状況をまるで皆に披露するかの様に、ペニスから一旦手を離してきた。
「とんでもねぇガキだ。ガマン汁をもうあんなに垂らしてやがんぜ」
 クスクスと笑いながら、その中の一人が呟いてくる。
 健治の手に扱かれてまださほどの時間も経っていないというのに、雄一郎のペニスはピクピクと脈打ちながら透明な液体を溢れ出させ、そそり立つ幹の上を伝ってダラダラと流れ落ちてきていた。
 そんな中、雄一郎はすっかり顔を紅潮させ息を荒げていく。
 再び健治の手が伸ばされてき、雄一郎をさらに追い詰めていくがごとくペニスを責め立てる。
「だめっ……もう僕……もうっ……!」
 雄一郎は全身を力ませ、大きく腰を浮き上がらせた。
 直後、部屋は男達の歓呼の声に包まれた。彼らの目の前で、雄一郎のペニスから勢いよく大量の精液が噴き上がったのである。
「初めての割にしちゃ、随分と場を楽しませてくれるじゃねぇか」
「健治、若い盛りのついた者同士だ。そんなんじゃ満足出来ねぇだろ?」
「見られながらするの、俺好きじゃないけど……」
 そう淡泊に答える健治ではあったが、雄一郎へ向けられるその瞳だけは、ギラギラと獣のごとき光が宿っていた。
 無理矢理の射精へと導かれ、すっかり放心状態となる雄一郎であったが、これはまだほんの座興でしかない事を次の瞬間に思い知らされる。
 健治は雄一郎の両足をグイっと掴み上げるとそれぞれを左右の肩へと担ぎ、それまで何とか隠れていた少年の蕾までをも衆人の前に曝け出してきてしまう。
「い、いやだ、やめて、見ないで!」
 泣き叫ぶ様な雄一郎の声も、むしろいっそう男達の陰湿な喜びを煽るだけのものでしかなかった。
 そして健治は、そんな雄一郎の蕾へと手を添えてくる。すっかり手に塗れた雄一郎の精液を、少年自身のその蕾へ丹念に塗り込めていきながら、やがて中指の先端をその部分へ押し付けながらゆっくりと圧力を加えていく。
「ひっ……あっ……!」
 雄一郎のアナルへ、容赦なく健治の指が押し込まれてきた。
「悪く思うなよ、祭りの無礼講だ」
「ああっ……はぁっ……んっ……」
 中で指の関節が曲げられ、内壁が強引に押し広げられていく。侵入する異物の圧迫感と鈍痛の様な感覚が駆け巡り、雄一郎は激しく身悶える。
「どうだ、ケツの味も悪くないだろ?」
 散々に雄一郎のアナルを指で解すや、健治は自らが締める褌を素早く解いてきた。
 そしていつの間にかすっかり勃起していた健治のペニスが、今度はその雄一郎の蕾へと押し付けられてくる。
 雄一郎の表情が恐怖に引き攣る。
 しかし健治は構う事なく、狙いを定めて一気に腰を突き出しながら雄一郎へと重心を傾けていく。
「や、やめっ……ぐぅっ……ああっ……!」
 少年の悲痛な叫び声が、夜の境内に響き渡った。
 その光景を見守っていた男達の誰もがいつしかその表情から笑みが消え、血走った瞳で残酷に犯されていく雄一郎の姿に魅入っていた。どうやら彼らもまた、ただそんな少年を見ているだけでは満足出来なくなってきたらしい。


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