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ゲイじゃあ無かったはずが 5


記事No.200  -  投稿者 : 鬼島  -  2014/12/28(日)18:13  -  [編集]
マークスは俺に馬乗りになると何度も殴った。
俺は暴れた。ドスッ!そんな風にも思った。腹にパンチだ。
そのあとは覚えてない。
気が付いた時は、全裸にされ口にタオルを突っ込まれ、手を縛られてた。
無理矢理、マークスにチンコを突っ込まれ、激痛で気を取り戻したが、俺はまた気絶をした。
記憶を取り戻した時、マークスが部屋を出る後ろ姿だった。
マークスの精液と俺の出血。
激痛は治まらない。無理矢理に身体を起こして、全て洗い流したくてシャワーを浴びた。
俺は来ては行けなかった。純粋だったあの頃、拓海さんと付き合ってた幸せな時期。それを取り戻したくて来たが、拓海さんも変わったんだ。
例え1度っ切りとは言え、マークスに身体を許した。俺の中にある拓海さんはいつも俺を抱いてくれてた、兄貴の様な強い人。
そうだよ、俺だって、拓海さん忘れたくて女とやりまくったし、金稼ぐ為にDVDに出て身体を売ったんだよな。
戻れる訳なんか無い。
DVDで掘られたが、俺の中に精液を注ぎ込んだのは拓海さんだけだったのに、マークスの精液が俺の中に。
何もかもが悔しい、情けない。
シャワーを浴びながら泣いた。
もう拓海さんと会ってはいけない。俺は拓海さんの前から消えよう。
色んな思いを持ちながら、しかし、しかし、拓海さんは大丈夫なのか?、マークスは俺にあんな酷い事をした。拓海さんの身にも何かあったのでは?。
拓海さんが元気ならそのまま身を退こう。
電話をした。しかし出ない。
まさか?まさか?
考えれば考えるほど最悪な事態を想像してしまう。
痛みで歩くのも困難だったが、俺の足は自然と拓海さんの所へ向かってた。
ドアをノックしても、チャイムを鳴らしても応答が無い。
拓海さん、まさか?
ドアには鍵がかけられて無かった。
照明のスイッチを探した。
明かりを点けると部屋が散乱していた。さっき来た時と違う。
俺「拓海さん!」
呼ぶが返答は無い。
ソファーの隅に誰かが?
俺「えっ、拓海さん、拓海さんどうした?」
拓海さんは動かなかった。
マークスは拓海さんを?
顔を近付けると呼吸はあった。
拓海さんは生きてる!でもどうして?
とにかくガイドブックをめくり救急車を呼んだ。
どう話したか分からないくらい。ただ住所を言いヘルプヘルプと叫んだ。
救急車が到着し救急隊員が拓海さんを運び出した。
俺もついて行こうとしたが、これは事件だ!警察官、ポリスマンを呼んだからここに居ろと言われた。実際には単語からそう読み取った。
サイレンが近付きポリスマン、警察官がやって来た。
話が全く通じない。
ポリスマン「Japanese?」
俺「yes」
少し考え、無線で「Japanese、speech」とか言った。
その時だ、マークスが帰って来た。
警察官とマークスが色々話してた。
単語からだが、マークスは何があった?ここは俺と拓海の部屋だ。どうしてこんなになってる?拓海はどうした?と言ってる感じがした。
しばらく違う警官が来た。
片言だが日本語が話せる様だ。
俺は旅行者で拓海さんとは高校生の時からの付き合いなど、関係性を話をした。
マークスが言ってる事は本当か?と言われた。
マークスは、拓海さんと付き合い同棲をしてる。勝也が突然現れ、拓海さんと復縁を迫り、それがダメだと分かると、俺に関係を求めてきた。
マークスは、今帰って来た。
昼間にそんな事があり出掛けた。外で食事をし、俺に指定された時間にホテルへ行き、俺とセックスをした後、そのまま飲みに行ったと言う。
証拠ならある、食事した場所やホテルのカメラを調べれば分かるとも言った。
平気で嘘をついた。
警官から本当かと聞かれ、俺は言葉が直ぐに出なかった。
俺「違います」
警官「違う?」
俺「拓海さんと食事をして、拓海さんはマークスと話があるからって別れ、俺は1人でホテルに帰った。PM10:00頃だったと思う。ホテル帰って眠れないからビールを飲んでたら、PM11:00頃にマークスは来た。約束何てしてない。突然に謝りたいからって来た。部屋に入れたら、、、」
警官「どうした?」
俺「マークスにレイプされた。合意なんかしてない、マークスに迫っても無い!」
警官はマークスにも聞いた。
マークス「俺はプロバスケット〇〇チームのヒーローだ。俺を知らないのか?俺の言葉とどっちをお前たちは信じるのか?もう良い、俺も勝也も居ないなら、これは物取りの犯行だ。」
警官「無くなってる物は?」
マークスが探し始めた。
マークス「ここにあったはずの時計が無い!これは泥棒だ!」
とりあえず、拓海さんの意識が戻らない限り捜査は出来ない。
物取り、俺、マークスは容疑者ではあるが根拠が無い為に、現場検証を終え翌日に持ち越された。
絶対マークスだ!俺はそう思ってる。
警官が帰るとマークスと俺のふたりだ。
俺はマークスを睨み付けた。
マークスは知らぬ存ぜねの顔だ。俺の身体を返せ!拓海さんを返せ!
マークスはまた犯されたいのか?と言った勢いだった。悔しい。
倍返ししてやりたいくらいだ!
何も出来ない俺、拓海さんを心配しながらホテルへ戻った。
拓海さんが心配で眠れなかった。明け方近くだった。携帯が鳴った。
登録してない番号だった。
俺「もしもし」
拓海「俺、大丈夫だから。頭を打って脳震盪をおこしてた様だ。意識戻ったから」
俺「幽霊じゃないよね、本当に拓海さんだよね」
拓海「検査次第で退院出来るからな」
俺「拓海さん、ごめんね」
拓海「心配掛けたな、勝也が救急車呼んでくれたんだって?ありがとうな」
俺「良かった!良かった!」
後頭部を縫う怪我をしてたが、脳には異常が無く夕方には拓海さんと会えた。
マークスと拓海さんが口論となり、胸ぐらの掴み合いになり、マークスと倒れ込んだ時、頭を打ち付けたと言った。拓海さんが気を失い、動かなくなり後頭部の出血を見てマークスは死んでしまったと思った。
それでアリバイ作りと俺を利用し、俺に罪を被せようとしたり、物取りの犯行にしようと嘘をついた。
拓海「勝也、レイプは本当か?本当にレイプされたのか?」
俺は言えなかった。黙ってしまった。
拓海「事実を言ってくれ、俺はそんな事があっても勝也と居る」
俺「そ、そう。やられた」
拓海「マークスを許さない」
俺「仕方ないよ、俺が来なきゃ良かったんだよ」
拓海「俺とマークスにはそこまでの関係は無い!」
俺「でも、付き合ってたんでしょ。俺が来なきゃこんな事にならなかった」
拓海「付き合ってたのは事実だが、マークスが俺に手を出した時に終わったんだ。終わってた。マークスがなかなか出て行かなかった。嫉妬深い、もう終わってるのに、マークスはどんなに言っても別れ様とはしなかった。」
俺「拓海さんが好きだからでしょ」
拓海「違うよ!あいつは日本人の俺と居る事をステータスとしてただけだ。俺じゃ無くても良いんだ。」
俺「でも、、、」
拓海「俺とマークスが昨晩口論になったのは、勝也を抱きに行くと言ったからだ。」
俺「でも、拓海さんは逆だったんでしょ、どうして?」
拓海「あいつは両方出来る。しかしなあいつに許すと歯止めが効かない。だから俺はバックはNOと言い続けた。最初は単なるルームメートだった。ただ、俺も寂しかった。勝也を抱きたいって思ってた。俺がオナニーしてる所をあいつに見られた。あいつはケツを出して良いよと言って来た。お前と俺の彼氏は違うと最初は拒否してたが、毎度毎度、部屋に来て俺を誘って来た。俺は負けたんだ。あいつの誘いに負けた」
俺「最初は俺を忘れる為に?」
拓海「忘れないと、勝也を呼ぶわけにもいかない、勝也には勝也の人生があるからな、そう思って思い切った」
俺「同じだったんだ」
拓海「同じ?」
俺「ゲイって知らなかった。ただ拓海さんの事が好きだからって。だから昔みたく、女とやりまくったりしてた。でも女とやっててもいつも拓海さん考えてた。でも、俺はやっぱダメ人間だ、拓海さんと付き合ったらダメなんだ」
拓海「どうしてそう言う?マークスの事か?」
俺「マークスの事もあるけど、俺は、旅費稼ぐ為に身体を売った。直ぐに拓海さんに会いたかった。だけど、バスケやってたらまともにバイト出来なくてね、それでもコンビニとかでバイトしてたけど、せいぜい1ヶ月2万が良いところ。友達から聞いたのと、街でスカウトされたから、俺は金に負けてゲイのDVDに出た。だから身体を売ったんだ。」
拓海「それは俺に会いたくてだろ。俺に会うためにだろ!勝也はそこまでして来てくれたのに」
俺「大丈夫!俺は汚れちゃってるし、もうあの頃には戻れないんだしね」
拓海「戻る!俺は日本に帰る。勝也を1人にはさせない」
俺「せっかく念願のチームに入ってプレーしてるだから、拓海さんはここで頑張って!」
拓海「帰る。」
チームのスポンサーからこの度の事は公にするなと言われたと聞いた。
正せさえ、マークスはゲイである事をカミングアウトし、周囲を驚かせ、さまざまな問題行動があると言った。
しかし彼はスタープレイヤーだから、チームに取っては欠かせない存在と言った。だからスポンサーが甘やかせ過ぎてるとも言った。レイプの事は俺は平気だけど、公にすれば日本までパパラッチが追っかけて来る。それでもあいつを追い込んでやりたいが、スポンサーに潰されてしまうし、証拠が無い。
拓海「もううんざりだから、俺は日本に帰る。勝也と会えてやっぱ日本が良いと思った。」
俺「でも帰ってどうする?」
拓海「俺は退学したつもりだったけど親か休学のままにしてた。また大学生になる。」
俺「こんな汚れた俺で良いの」
拓海「俺も汚れてるぞ、逆に俺で良いのか?」
俺「しかし悔しいね。あいつこんなに騒がせて無罪放免?」
拓海「悔しいけど仕方ないよ」
俺「倍返ししてやりたい!」
拓海「懲りるやつなら良いけど無駄」
俺「ずっと守って来てた。DVDで拓海さん以外にやられたけど、俺の中に出したのは拓海さんだけだった。それをマークスは俺が気絶してる間に、、、それが悔しい。悔しい。」
拓海「ちょっと行くぞ!」
拓海さんは俺の手を取りタクシーに飛びのった。
着いたのは病院らしき所。即座に検査だ。HIV感染を心配してくれた。ケツが裂け治療も必要だった。マークスは感染はして無いらしいが、拓海さんは俺を心配してくれ、全ての事情を話してくれた。直ぐに分かる事では無いが、恐らくは大丈夫だと言われたが、それより何より、ケツが裂けて縫う手術だ。
結局はマークスは罪に問われる事になった。
病院へスポンサーとマークスが直ぐに来た。
スタープレヤーなら何でも許されるのか?そんな感じに拓海さんは怒ってた。
スポンサーも上から目線。
拓海「俺と一緒でこの子も金で解決させるのか?」
マークス「仕方ないよ、チームの為なんだから」
俺「幾らあるの?」
拓海「金の問題じゃなうだろ」
俺「大丈夫だよ、病院代と引っ越し費用と、帰りはファーストクラス分あれば良いよ。だけどね、やられっぱなしは嫌だし、散々拓海さんに楽しませてもらって、酷い事をしたし、俺のチンコ散々バカにしただろ!だから身体で思い知らせてやりたい、倍返ししてやる!」
拓海「そうしても分からないやつだぞ。」
俺「俺の気分がスッキリすれば良いでしょ!」
拓海「いや、しかし」
俺「俺が他の人とやるのは嫌だとか?」
拓海「まぁそれもあるけど」
俺「でも許して!罰したって面倒だし、もしHIV感染してたら一緒の責任も取らせる。」
俺の気持ちを拓海さんは伝えてくれた。
マークスは俺は感染者じゃないと仕切りに言ってた様だが、一応スポンサーや病院関係者立ち会いで一筆書かせ、それを公文書にしておいた。
拓海「公には出さないから心配するな!」
そう言っておいたそうだ。
で、倍返しだが、拓海さんが目を瞑ってくれた。
その日は無理だったが、翌日の事になった。
俺「拓海さんに抱かれたかった。ずっと眠れなかった。あいつが謝りたいからと言うから、部屋に入れたのが間違いだった。これじゃ無理だよね」
拓海「今すぐにでも抱きたい、でも無理だよ、くそっ!本当にマークスは最低だ!」


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