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ゲイじゃあ無かったはずが 17


記事No.212  -  投稿者 : 鬼島  -  2015/01/13(火)10:01  -  [編集]
なかなか言い出せなかった。
ゲイってそんなもの?
拓海「勝也?」
俺「ごめん!」
拓海「どうした?」
解剖遊びは部内でもちょくちょくあったし、パンツの上からだが握られたりはあった。でもそれ以上の事は先ず無かった。
そりゃ、遊んで無かった訳じゃない、女にフェラされたり、チンコで遊ばれたのはある。
勝手にやられた事と、さらに射精してしまった事、俺は拓海さんと一緒になったんだからと言う思いがある。
隠してても仕方無い。拓海さんにあった事を話した。
拓海「そうか、そんな事があったのか!男って仕方無い生き物だよな!勝也のチンコが魅力的だったんだな!」
俺「でも、俺は射精も!」
拓海「仕方無いよ、悔しいけど仕方無いよ!勝也はそれだけ魅力的だもんな!」
俺「それでも、健汰がやった事は、、、」
拓海「決して良いとは言えないが、これだけは仕方無い。終わった事としないと!それに心まで奪われて無いんだ!身体と心は別物だから!」
俺「拓はちゃんと俺に良いか?って最初に言ってくれたじゃん。ちゃんとコクってくれたじゃん。いきなりじゃ無かったよね!」
拓海「愛してるからな、勝也は大切な相手だったからな!」
俺「大切じゃ無かったら寝込み襲ってた?」
拓海「勝也には考えられないが、無かったとは言えないな!」
俺「そんなものなんだ!」
拓海「恋愛より快楽を求めるヤツも居る。男女の場合とは違うからな。男女の場合は犯罪になるが同性の場合はな!」
俺「悔しいし、情けない!」
拓海「カミングアウトしてても、遊びたいヤツは手を出して来る。勝也のチンコは巨根好きには堪らないだろう!」
俺「遊ばれたって諦めないといけないんだね!拓は許してくれる?」
拓海「勝也、俺も無かったとは言えない。アメリカへ行く前、そう勝也とまだ付き合ってた時に、俺は先輩だったが合宿の時にあった。マークスと付き合う前にやった相手も居る。」
俺「そうだったんだ!」
拓海「でもな、勝也の事は忘れた事は無かった!勝也もそうだったんだろ?」
俺「そうだよ、そうだけど!」
拓海「そうだけど?」
俺「もう俺は拓と結婚したんだし、俺は拓のものじゃん!」
拓海「そうだな、だけどね、身体は別じゃないか?普通の夫婦でも、夫が風俗へ行く事も無いわけじゃ無い。女の店に飲みに行ったりもするだろ!」
俺「そうなんだけど、、、」
拓海「勝也の悔しい気持ちは分かる。だけど、勝也も俺とのセックスに飽きるかも知れない、どっちも出来るだろ、射れたくなるかも知れないだろ?」
俺「ゲイって欲張りだね!」
拓海「欲張り?表向きはゲイもテレビに出る様になり、何と無くは認められてる感じに見えるが、一般的にはまだまだだからな。結婚、付き合ってても言えないからな!」
俺「辛いね!」
拓海「勝也は射れたくなったらどうする?」
俺「えー?考えられない、、」
拓海「でも、全く無いとは言えないだろ!」
俺「拓が相手してくれるだろ!そうだよね?」
拓海「勝也の?マジ?」
俺「えー?」
拓海「その時に考える!」
俺「ダメなの?」
拓海「頑張ってみる!」
俺「でも、拓には抱かれてたいな!」
拓海「それはずーっとな!」
俺「だけど悔しいな!」
拓海「勝也は根に持つからな!マークスの時も!」
俺「あの時は、、、」
拓海「やり返したら調子に乗りそうなヤツだよな!」
俺「やり返す何てしない!いいや、女に病気移されたかもって言ってやろ!」
拓海「大丈夫か?変な噂がまた立つんじゃ無いか?」
俺「大丈夫!」
同期の奴らと最後に部室に行った。色々と話してた時だ。
俺「女には気を付けろよ!」
同期「何が?」
俺「最近ヤバイんだよな!」
同期「ヤバイって病気移されたのか?」
俺「かも?」
同期「マジか?」
俺「大丈夫だって、セックスしない限りは感染しない!」
健汰がドキッとしたような目で俺を見た。
俺「お前らも気を付けろよ!あの女が不味かったのかな?」
とか言ってやった。かなり動揺してた健汰だ。
健汰「その女とは何時ですか」
俺「2週間前にやった女だと思う?」
健汰「た、大変ですね!」
俺「不特定多数は良くないぞ!健汰も気を付けろよ!」
健汰「は、はい!」
同期「何処のどいつとやったんだよ!」
俺「2週間前にふたりとやったからな、どっちだろうかなー?」
同期「学生か?」
俺「嫌、声掛けられて!」
同期「金払ってか?」
俺「嫌、普通に!」
健汰「生でやったんすか?」
俺「何も無かったからなー」
健汰「マジっすか?」
同期「ヤバイ女だったんだ!」
俺「ジョーク、ジョーク!本気にするな!いくらやりチンでも、俺にも選ぶ権利はある。そんな女とは遊んで無いし、病気でも何でも無い!ただ、遊び過ぎるなって忠告!」
同期「何だよ、ジョークかよ!本気にしたぞ!お前なら絶対に可能性あるからな!」
健汰を見るとホッとした様な顔をしてた。
俺「健汰どうした、心配してくれてた?」
健汰「は、はい、そうです!」
ちょっとだけど仕返し出来た気分だった。
色んな事がある。この先でどうなるのか?心が繋がってたら良い、身体については性欲については、その時に考える他には無い感じもした。
俺は拓海さんを愛してる、拓海さんも俺を愛してるる。それ以上それ以下は無い。身体の関係を越えて愛し合ってる。
春が来て、それぞれ社会人となった。
拓海さんは出身大学の付属高校を希望してたが、結局の所は公立高校の教師となり、俺は地方公務員となった。
付属高校の採用が決まっては居たが、学校のスポーツ強化で遠い所にある学校の可能性もあった。公立なら極端に離れてる場所でも何とかなる。
結局の所はふたり共に立場は違うが地方公務員となった。
平凡な生活が始まってくれる事を願った。
拓海さんって本当に運が良いと言うのか?やはり実力あるからだとは思うが、公立でもバスケ部が強い学校に滑り込みで採用された。そんなトタバタがあったのと、休みの関係で数ヶ月遅れで俺たちはようやく約束した、記念すべき場所へ行く事が出来た。
スティーブは約束通りに来た事を喜んでくれた。
仲間も集まってくれた。
再び教会にも行き、変わらぬ愛を新たに誓って来た。
俺も拓海さんも今の住まいから動かなくて良い生活、いよいよ社会人となった。
他者からのゲイ的な事は何も無いままに、日々の暮らしが始まってた。


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