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小説の様な実話3
記事No.217 - 投稿者 : 憲太郎 - 2015/04/17(金)08:49 - [編集]
初めて陵介を指名し、その後に数回リピ指名した後、個人的に金銭一切無しで数回会ってた。
その間に旅行に連れて行ったりもし、コミュニケーションは随分出来てはいた。 まさかの陵介の言葉と手紙に絶句しながら、陵介を追い出す訳にも行かず同棲が突然に始まった。 初回の指名時に同伴でシャワーをし、その時に陵介の身体に触れ、チンコを触らせてもらい、陵介と身体を洗い合った。その後にマッサージをしてもらい手コキで発射。陵介との身体の関係と言ったらこれだけ。その後に何度も会ってるが、食事や旅行に行くだけ。 何だろう、性的欲求と言うより陵介と過ごす時間は気持ち良くもあった。 ゲイビに出演してるボーイだった事は後から知った。 陵介と飯を食ったりしてる時に、陵介から出演のきっかけや、つらさなど色んな話にもなった。 ゲイビでの名前を知り検索すると、ゲイビ会社では有名な某社に数本出演してる。その内の1本は陵介だけの収録物。 半期売上では1位にもなってた。その他、動画配信の方でも数本に出てる。 陵介がタチをしてる作品は2本のみ、更に亡くなってる航に掘られてるのもある。 売り専ボーイを高校生からはじめ、ゲイビに出演しながら、専門学校の入学金や学費、車を購入したりしながら、俺と出会った時が19から20才になるときだ。 俺「ずいぶん出てたんだ。」 陵介「恥ずかしい。」 俺「そこまでして金が欲しかったのか?」 陵介「最初はピザとか弁当の宅配のバイトしてた。居酒屋の呼び込みもしてたけど、それじゃ金が貯まらなくて。その時にゲイビのスカウトあったから。」 俺「親は出してくれなかったのか?」 陵介「無理だよ。出す親なら」 陵介は泣きそうになった。 俺「しかしノンケのお前が良く出来たな。」 陵介「そりゃしんどかった。気持ち悪いとも思ったよ。だけど稼がないと生きて行けなかった。」 俺「掘られっぱなしじゃないか?」 陵介「そうだよ、その方が自分から責めるより楽だから。」 俺「えっ?」 陵介「だって、自分から責めるより責められたら、勢いで何とかフェラも出来た。」 陵介の言葉は俺の昔を思い出させた。 ゲイの道に最初から興味があった訳じゃない。 初めて同級生に修学旅行の時に寝込みをフェラされた。 気が付いた時は発射寸前。何が何やらわからないままにそいつの口の中に射精した。 女の子とはずっと付き合い、初体験も済ませては居たが、フェラはそいつが初めてだった。 何だろう男にと言うより、そのフェラに衝撃を感じた。 実は、俺も陵介と同じ事をして来てる。捨てられる事は無かったが、親から愛されずに育ってる。 高校生の時に、当時はまだ雑誌しか無かったが、友達の間でとんでもない本が有ったと言う話になった。それが薔薇族だ。 「男同士でめちゃくちゃ気持ち悪い本。」 「想像したくも無い!」 たまたま、所謂ビニ本ってやつを買いに言った時に、薔薇族を捲ったって事だ。 18才未満立ち入り禁止のコーナーに勇気を出し、大人っぽくして他の普通の雑誌と裏本を買うために行った同級生の話だった。 「気持ち悪い、最悪だった」 そんな言葉を連発してた。 俺は何気に、中学の修学旅行の事を思い出した。 同級生が言うその雑誌に興味が出た。 勇気を出して雑誌を見に行った。18才未満立ち入り禁止コーナーに入ること事態が勇気が要る。 自転車で同級生が行った本屋まで走り、勇気を出してコーナーを探した。そこで薔薇族を見つけた。店員はえっ?と言った顔をした。18才未満がバレた?そんな気持ちになったが、それはゲイ雑誌だと言う事だったのを後から知る。男の裸にドキッとした訳でも無く、男が男とセックスをしてる事にドキッとした。 中学の修学旅行を思い出した。これだったんだって知った。 訳もわからず、何の知識も無く、寝てる間に布団の中で下半身を脱がされフェラされてた。 何の予告も無かった。フェラした同級生がゲイとも知らなかった。その雑誌を捲ると、出会いの募集もある。こんな事ありなんだと知った。 その中にモデルを募集してた。 お礼もすると書かれてた。 金も欲しかった。男同士の恋愛には興味は無いが、あの時のフェラをもう一度味わいたいのと、引っ込み思案な俺だったから、チンコをいつも隠してた。しかし、あの時のフェラから、見られる事にちょっと興奮もしたりしてた。 写真をつけて投稿した。そりゃ恐かった、全く未知の世界だし、相手だって本当なのかわからない。返事が届き、何度か文通をして会う事になった。 父親と変わらない年代の人。 その人に連れられ初めてラブホに入った。 少年好きな人、言われた様に学生服に着替えて写真撮影が始まった。最終的には全裸になり、勃起させる為に何度もフェラされ、何枚も写真を撮り、その人に計4回射精させられたのを覚えてる。 男が好きで始まったのでは無かった。その人に数回、モデルとして写真を撮られ、毎回一万円と言う当時では高額と思った小遣いをもらった。 陵介にどうしても俺自身の過去が重なる。 陵介ほどの事はして無いが、俺も金欲しさにゲイビにも出た。 初めて男に惚れたのがバイト先の社員。恋愛的と言うより、その人の下で働いて、すごく兄貴って感じに思えた。自分より2才上なのに、めちゃくちゃ可愛い顔をした人だった。 すごく可愛いがってももらい、休日は一緒にドライブに出かけたり、田舎へ連れて行ってもらったりだった。仕事でも二人三脚の様になり、すごく頼られる様にもなった。 その人の事がどんどん好きになったが、その人は女性と恋に落ちた。仕事でしか会えない。 俺は見事に失恋となる。 悔しさから再び女に走る。しかし何処かでその人が心に居た。 まだゲイを認めたくない。しかしこの思いは抑えきれない。 その時に初めてゲイバーの扉を開けた。 大学生の時だった。失恋を吹き飛ばす様に、そこでは俺ってこんなに声を掛けてもらえるんだって、ここなら失恋の痛手を癒せるのかと思った。 マスターからバイトの話があり、店子として働き始めた。 お客さんからの誘いも沢山あった。そこでマスターからお客さんと関係を持つ事を言われた。 当時、売り専なんて多くは無かった。ゲイバーが裏で斡旋の様な事をしてた。 いきなりお客さんと関係を持つ何て!フェラすら出来なかった俺だ。 多くは無かったが数人のお客さんと身体の関係を持った。 陵介と同じだった。その頃の俺は陵介が言った言葉と同じ。 陵介と出会い、俺の過去と似てる。そして愛されずに育った事など似ていて、陵介をほっておく事が出来なくなった。 COPYRIGHT © 2015-2024 憲太郎. ALL RIGHTS RESERVED.
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