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小説の様な実話5


記事No.219  -  投稿者 : 憲太郎  -  2015/04/19(日)08:44  -  [編集]
いとおしいと言うのはこの事なのか?。
恋愛とも言えない、ただ陵介がいとおしくてたまらない。
性的な感情が全く無かったとは言えない。喩え1回だけとはいえ、始まりは売り専マッサージ、裸の付き合いが始まりだ。
実際に顔は好みとは言えなかった。確かにイケメンで華やかと言える顔をしてる。かっこいいと言うより美しいと言った方が良い。
身体は俺の好みのスレンダーな筋肉質。小さいがプリケツが良い。年齢的には恋愛対象では無い。
どちらかと言えば、恋愛対象では無い陵介だが、付き合いが始まり、顔に似合わないイケメンなのにイケメンでは無い私生活。親に捨てられた苦労と親から何も教えられて無い躾。良い人を立派な人を演じては居たが、見た目とは大きく異なる幼さがある。
チャラ男とも違う。甘えん坊と言った方が良いのか?。
そう言えば、陵介はいつも距離が近い。電車でスマホを見せてくれる時も身体がいつも触れあう。頭も近い。恋人同士の様な距離。
エスカレーターでも1つ空ける事は無い。俺がそうするのでは無く、陵介自らがそうなんだ。
旅行へ行き長い石段を登った時、陵介は俺の手を握り引っ張ってくれた。後ろから押してくれた。
飯を食うときも、同じ物を頼まず、シェアをし合うのだが、味見をする時に何の抵抗も無くスプーンですくい、俺の口へ運んでくれる。
バスに乗った時、1人掛けの座席しか空いて無かった。
陵介は俺を座らせてくれた。
最初はひじ掛けに腰掛けてたが、隙間に座れると割り込み、1人掛けの座席に密着して腰掛けた。
カップルとも思える陵介の振る舞い。
しかし、ゲイを意識してると絶対的に無いに等しい行いが、陵介は普通に俺にして来た。
買い物でもだ。
陵介「これならお揃いになるよ。これにしよう。」
店員が居ようが関係無く言う。
色ちがいを購入し、シェアし合うのだが、何もかもが普通に陵介はしてくる。
陵介「2つはもったいないから、1つ大きいの買おう。」
カフェでテイクアウトして一緒に飲み合う。
こちらがドキッとする様な事が多い。
しかし何の躊躇いも無く陵介は言って来る。
ゲイカップルだとニチョに行けば出来る様な事が、一般的社会で行われてる。
スーパーへ食材を買いに行くと、陵介は籠を持ち一緒に買い物をし、夕食の献立を考える。
美容室を辞めてマツエクの学校に通う事になると、一緒に過ごす時間も長くなった。
学校に通いながらちょこちょこバイトも始めた。
俺「たまには外飯するか?」
陵介「家で食べよう。家が良いよー!」
陵介はずっと1人、外食ばかりだった。
全てが一緒にだ。何もかも一緒にする。

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