|
小説の様な実話12
記事No.225 - 投稿者 : 憲太郎 - 2015/05/21(木)06:59 - [編集]
家賃を収める所か、何かと理由をつけて金の催促。
更に光熱費はこちらへ。 約束は一切守られず、追加追加の請求。 しかし、仕事以外ではいつもと変わらない陵介。 陵介の真っ直ぐな思い。丸裸で俺の所へ飛び込んで来た、あの陵介を知ってるだけに胸が痛い。 もう捨ててしまった方が楽。 ふと思い出す事がある。 陵介と今の関係になる前、俺は二度と恋をしないと決めてた。 めちゃくちゃタイプの売り専ボーイと仲良くなり、付き合う様になった。しかし、そいつは金大好きボーイ。全く働く事をしない。 確かに主婦とすれば最高かも知れないくらい。しかし愛は無い。 家政婦の様な、ボーイのままの様な、仕事として俺の事は世話してくれるが、愛と言うものからはほど遠い。 恋愛では無い、金を受け俺の世話をする。そんな感じだった。 飽きる。全然気持ちが無い。 俺も、金を渡してる限り、気持ちが無いなら、愛より性欲と言う気持ちになる。 ゲイでウケ、それならばと俺も遠慮しなかった。 しかし人形を抱いてる様なもの。俺に対する感情も伝わらない。 最初は遠慮してた。ボーイを辞めたのも、俺と付き合う事もあったが、手術を受ける事にもなってたから。 手術し完治するまで遠慮した。 完治しても本人から、sexしようと言う言葉も態度も無い。 しかし、抵抗はしない。 抱きながら、掘りながら、人形の様に思えた。 ボーイをしてただけに、フェラチオは上手い。 次第に性処理道具の様な思いになった。 愛がなければ、生身を金で買う。そんな生活が続いた。 同棲をしてたが、愛が無い、帰っても家政婦が待ってる様なもの。sexをしても人形を抱いてる。 こんなの続けられない。たまたま良い案配に俺の転勤が決まった。捨てた。捨てる寸前に、愛してるからと言うが、もう俺には気持ちも何もなかった。 泣き付いて来た。 俺「だったらついて来るか?」 そう言ってはやったが、安い所へ引っ越しても良いから、今の生活を維持させて欲しい、幾らか援助を続けて欲しいと言った。 俺「ついて来るならやってやれるが、お前の生活の為に金を出す気は無い。」 このままだと売りに戻るしか… そう、俺と一緒に居ても売りと変わらなかった。 俺「そうすれば良いだろ。」 住む所は探したのだろう。手切れ金では無いが、引っ越し費用と一部の家具と家電を渡した。 前の相手との事が思い出される。陵介はノンケ、親の愛情を知らずに育った。出会った時の真っ直ぐな思いが見えて来なくなり、次第に前の相手の時を思い出して来た。 俺は陵介の何? 彼氏でも無い、親でも無い。 だったらスポンサー?前の相手と同じじゃないか? もし前の相手と変わらないなら仕事をさせよう。 陵介はノンケだが、仕事としてゲイビでも売りでもマッサージでも、男とやれて来てる。 DVDと言う証拠がある。出来ないとは言えない、言わせない。 俺はそんな気持ちにもなった。 仕事を始める様になり、俺に催促をして来る陵介の姿は、DVDの中で見せてる姿と変わらない。 インタビューから始まるが、その受け答えと同じだ。 あの丸裸で飛び込んで来た陵介は何処へ行った?。 一緒に暮らしてた時の陵介は、DVDの陵介とは別人だった。 前の相手の様に捨ててしまえば良い、しかし陵介の本当の姿を見させられ、俺は親代わりの気持ちになってた。 捨てれるなら…捨ててしまえば自分も楽になる。 親に捨てられ、俺に飛び込んで来た陵介。俺の中にも親代わりだが、親と言う愛情は消えない。 COPYRIGHT © 2015-2024 憲太郎. ALL RIGHTS RESERVED.
[ 作品の感想を表示閲覧・投稿 ] [ 記事編集・操 作]
|