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小説の様な実話(責任3)


記事No.243  -  投稿者 : 憲太郎  -  2015/06/18(木)08:42  -  [編集]
陵介に取って車は母親の胎内に近いものはあるだろ。
車の中で俺を待つのだが苦痛では内容だ。
じゃじゃ馬と思える車こそ、陵介はまた愛する対象になる。
親子が始まり、少しずつ話もするようになった。
母親…恐い存在。一方的に自分の意見を押し付けて来る。
父親が全く出て来ない。お祖母ちゃんは父方ではあるが、父親の姿は陵介から見えて来ない。
俺と母親が再婚してくれたらと言う言葉がある。
どんな母親でも、母親と言う存在は大きい。陵介はやはり離婚をして母親に引き取られ、その後に捨てられた、小学生〜中学生の頃のままなのだと感じる。
陵介の荷物の全てが届いた。仕事を休み1日陵介の為に過ごした。やはり、言わなければ動けない。頼めば完璧に動いてはくれる。
一つ一つの陵介の行動を見ながら、陵介を確認して行く。
陵介は不思議ちゃん。俺の前の陵介は子供その者だ。
ダメだと思いながらも、俺は陵介のDVDを購入してしまった。
既に持ってる物ばかりだが、OFFショットが含まれている。
撮影の合間の陵介が観たかった。陵介が寝た後に、別の部屋で陵介を観た。
撮影の合間の陵介、合間ではあるがやはり陵介は、陵介を演じている。若干は俺の前の陵介に近いものはあるが、やはり俺の前の陵介とは別人だ。
俺が俺を人前で演じてた時、バイト先の社員、兄貴の様な存在の方と出会った。ずっとゲイを否定もしてた。ゲイかも知れないが嫌だと彼女を作ってた。
しかし、何をしても満たされなかった。
その社員さんを見た時、すごくドキッとした。歳上とは思えない可愛らしさだ。何故か惹かれて行き兄弟の様な付き合いに発展した。その方と一緒に居るだけで満たされた。いつも一緒に居たがバリバリのノンケだ、恋愛もするし結婚もした。付き合いたいとかでは無く一緒に居たかった。
俺はその後に、その方の面影を探す様になった。
結婚を期に一緒に居るのが辛く、仕事でもパートナーとなってたが苦しくなり逃げ出した。
その後だ、初めてゲイバーの扉を開いた。
陵介ほどの事はして無いが、兄弟の様な付き合いになったその方の事が忘れたかった。
ゲイを否定しながらもゲイの中に飛び込んだ。
俺みたいなヤツが、ここではすごく相手にされる。酔った勢いもあり股間を触らせたりすると、喜ばれ誘われる事も多かった。
触らせる事を許せば当然だが見せる事にもなる。
勃起時18p近い俺のチンコは注目の的。様々な人に勃起を握られた。固さも良いらしい。俺はアイドル的な存在になり、注目される様になってた。
俺を酔わせて、閉店まで居させる。それからが始まり。
一部のお客さんだけが残ると、マスターは俺を裸にして残ったお客さんは代わる代わるフェラしたりした。
バーの支払いの代わりに、俺はそうやって身体を売った。そこでゲイビ会社の人とも知り合い、1度ゲイビにも出たのだ。
ゲイと言うより、俺はずっと兄貴となってた人を探してた。
ただ、忘れたくてゲイの中に飛び込んだ。しかし俺の求めるものは其処には無かった。
ずっと俺の中に兄貴が居たし、兄貴に似た人を探してた。
しかし、どんなに兄貴以上にイケメンな人でも、兄貴との事は忘れれず、ずっと別れを繰り返してた。
そんな時に恩師となる臨床心理士の先生と出会った。
俺はそこで学ぶ事から、自分自身に問題が有ることに気付いた。
恵まれなかった家庭、受けれなかった親からの愛、それが原因と気付かされた。
学ぶ事から治療に入った感じだ。兄貴に求めてたのも、確かに男に対して初めての一目惚れでもあり、ゲイの目覚めでもあったが、満たされ無かった愛情を、兄貴と兄弟の様になる事で満たして居たのだ。
愛されたかった。愛が欲しかった。俺は兄貴としてたその方を愛する様になり、ゲイを否定せず男を好きになった。
特に今の年齢になり結婚も面倒にもなった。女性が嫌いな訳では無いので、普通に女性とも会話をする。
陵介がこれからどうなるかは解らない。俺の場合は兄貴となってくれた方との出会いから、男を心底好きだと感じる様になった。
心底好きだと感じながらも、その兄貴と陵介に対する気持ちと言うのか?二人だけは格別と言える。それは何か?汚い事でも汚いとは思わない。
何処と無く似てると言うのか?兄貴は独りっ子で家庭には恵まれては居たが、常に女房役が必要な人だった。兄貴のフォローをいつもして居た。
それが全く苦にならない人。
陵介もそうだ。苦にはならないとは言え苦だらけだが、苦を苦と感じずに居れる。
家族の様に思うからだと感じる。兄貴の時もだが、兄貴の事を汚いとは感じなかった。

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