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小説の様な実話(愛情3)


記事No.248  -  投稿者 : 憲太郎  -  2015/06/21(日)10:12  -  [編集]
陵介はやはり幼い精神。
俺が他者、陵介と同年代から下の子と接してると機嫌が悪い。
俺に気があると言うゲイ的な考えでは無く、幼い子供が親を独り占めにしたがるのと同じと考えて欲しい。
陵介の知らない相手と接すると、陵介は非常に気になる様だ。
身体は立派な大人、しかし精神は幼い陵介だ。
なかなかこのギャップの意味を理解してはもらえない。
だからずっと誤解をされて来た。ゲイの世界に飛び込み、売りと言う世界に入った。
陵介の甘え方が違う。気を許すと言うのも違う。
この人ならと陵介は思ったのだろう。接客としてやってた陵介が、自分を出した時に、そのギャップが誤解を招く。
恋人になった様な感じもする。
接し方が丸裸。誰もがそう思うだろう。俺に気があるの?と勘違いをさせる様な接し方になる。
親に甘える様な接し方と言ったら良いのか?。
陵介は良かれと善意でやるのだが、受け取る方には気があるのかと思わせる方向性となる。
コミュニケーションに問題がある。だから誤解を受ける。
相手は自分に気があるのだろうと思うから、陵介を思う様にしようとする。
陵介の取った行動は誤解を受ける行動ばかりなのだ。
最初の出会いを思い出す。
マッサージで、別料金を払って無いのに陵介は同伴シャワーをしてくれた上、身体を洗ってくれた上に洗わせてもくれた。
別料金を払わずして、陵介のサービスを受けれたから、陵介を食事に誘ったのだが、これはどう思われるかだ。
陵介が取った対応と言うのは、普通に考えれば俺に気があるの?と思わせる対応だと思わないか?。陵介は出来る子ではあるが、こうして誤解を受ける対応をして来てる。
マッサージの前は身体を売ってたのだから、もっと誤解を受ける事にもなってただろうと推測する。陵介の対応が気があると思い込ませてしまう。陵介の容姿だイケメンに気を寄せられたと思えば、許されたと思うのも当然。
許されたと思うから、陵介を自分のものにしようと、セックスへと入って行く。
陵介の思いはそうでは無く、サービスの一環と言う親切心だが、常に誤解を受ける事になってた。
俺も最初はそうだ。心理学を勉強してなければ、他のお客さんと同じだったと思う。
甘え方を知らない。親子関係が出来て無いから、自然に学ぶコミュニケーションを学んで無い。
陵介は俺に気があるの?当然思った。読んで下さる皆さんもそう思うだろう。
結局は陵介が抱える心の病なのだ。
たまたま、俺と言う心理学をかじったヤツが客としてリピをした結果が今だ。
今は親子として歩く様になったが、リピをしてる時に陵介の距離は誤解をする距離だ。
恋人の距離と変わらない。しかしゲイとは言えないのは、ゲイだからこそ隠そうとする動作、ゲイカップルと思われない様にする行動があるが、陵介には一切無いのだ。
所構わずと言って良い。
車で送ってくれる。普通なら目的地より離れた所で停止するが、目的地の目の前に停止。
俺は良いよとは言わず、一緒について行ける所はついて来る。
陵介「俺はダメなの?」
俺「会議だからな。」
陵介「そっか、じゃあ待ってる。」
ゲイカップルとは言えないよね。俺も戸惑った。
「あの子だれ?」
俺「ああ、息子!」
「えっ?結婚して無いよね。」
俺「バツイチだから。」
ごまかせる所はごまかした。
幸いに俺の職種からなんとでも言い訳が出来る。
今は元彼との子供として、俺は陵介と一緒に行動する様になった。陵介の取る行動は、普通ではあり得ない行動。
それに上手に合わせるから関係が上手く行ってる。
一つ一つ教えて行く。何が正しい、何が悪い。親だからこそ教えてやらなければならない。
ゲイとして俺は正直、陵介の容姿は魅力的だ。
はっきりと言えば食えるなら食いたい。
しかし、親だと言う気持ちと陵介の精神状態から俺は食う気にはなれない。
俺自身も陵介と同じ事をして来て傷付いた。
誤解を受ける事をしてきた。
今よりもっとゲイの世界は閉鎖的だった。
ゲイバーで誘われ、食事をOKすればその後のベッドinもOK。
触らせると言うのはOKと言う意味。
俺は其れを知らなかった。
求めてたのは身体の関係では無く愛だった。
しかし、そうでは無い。現実はセックスへだ。
愛では無いのだ。
幸いに時代が良かっただけで、俺が出たゲイビも陵介の様に、ネットで出回る様な事は無い。
ゲイバーでチンコ見せまくり、触らせる事もして来てるが、今の様に簡単に撮影は出来ない。
今は言って無いが、当時行ってた店の店子がバーをやってる。
その店子に良くフェラされ、フェラをして他の客に見せた。
以前は通って、良く触り合いをしたし、帰り際にはチンコにキスし合った。
その程度の事で済み、バックを犯される事は無かったが、陵介は哀れな姿を見世物としたのだ。
時代が時代だけに、何時までも残る事をしてしまった。
愛が欲しかっただけ。
陵介に愛情を掛けてやり、これからどうなるかは本当に解らない。親子愛が俺が兄貴に対する思いからゲイの道を選んだ様に、親に対する思いから男に対する思いに変わるかも知れないし、やはりこのまま親子の愛で進んで行くのかも知れない。
今から20年以上前、派遣社員として来てた人が居た。
その人と良くドライブとかし、アルバイトの女の子も含め、遊んだりもしていた。
恋の手伝いをする事になったが、童貞君で全く持ってダメなヤツ。見掛けは悪く無いのに、中途半端な人だった。
セックスの手解きと言うのか?そんな事をしてた。
一度だけ「フェラってどうなの?」と聞かれ、俺は自分はゲイである事をごまかしながら、「女にこうしてもらった」とやった事がある。
その人は派遣先が変わりそれ以来会って無かった。
飲み屋街の帰り道の途中に、川辺の緑地が発展場になってる場所がある。
発展場を避けて酔いざましの為に、ベンチに座りアイスクリームを食べてた。
すると誰かが近付いて来た。
「あの?」
向こうは覚えて無かった様だが、俺ははっきりと覚えてた。
その派遣社員の人だった。
「待ち合わせとかじゃないよね。」
アイスクリームを食べてるのに気付いたからそう言ったのか?
俺「酔いざまし」
「そうだよね。そんな感じだね。」
その人は立ち去った。
あの人は、女の子好きじゃあ無かったっけ?。
何の為にここに?
後ろ姿を見ると物色中にしか見えない。
人って解らないもの。20年以上前にその人とバイトの女の子とグループ交際的な事をしてたのに、まさかまさかの再開だった。


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