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小説の様な実話(愛情4)


記事No.249  -  投稿者 : 憲太郎  -  2015/06/22(月)09:26  -  [編集]
どうやら読者は官能小説を求めてる様だと判断する。
ゲイとしての人生、ゲイとしての出会いから、親子の絆を書いて居た。ゲイ故の悩みもある。ゲイで無ければ出会う事は無かったが、ゲイである事が時に大きな障害となる。
息子として陵介を思う気持ちと、どうしてもゲイであるが故に、男を求めてしまう気持ちとがある。陵介の内面だけを見れば、立ち振舞いだけを見れば、我が息子と思えいとおしい。
しかし、内面とは裏腹に容姿は大人な陵介故に、ついつい男として見てしまう。
派遣社員で来てた人の事を書いてた。
まさか、その時のあの人が、発展場で男を探してるとは思いもよらずだ。
たった一度、それも童貞を捨てる為に、彼女と上手くやる手解きをする為に、関係と言う関係では無く、ちょっとフェラをさせられ、後は手コキで射精をさせた。
他者にされる事は初めてだったと言う。
俺もカミングアウトしてた訳では無く、更にはまだゲイ否定もしていた頃でもあり、彼女を半ば強引に作り過ごしてた時期。
彼女にしてもらってた事を再現するかのように手解きした。
それまで、フェラはされる事は何度もあったが、フェラをするのはゲイバーの店子以外では初めての相手だ。
人は解らない。人生どうなるか解らないと思う。
まさかの再開が、人生を考える再開でもあった。
陵介はこの先、どのように変化して行くのか?。男に対するトラウマがどのように変わるか?。
俺の様に、兄貴として憧れを抱いた方から、ゲイの道へ進む様になるのか?。再開した派遣社員だった人の様になるのか?。
それとも、このままノンケの世界へ戻って行くのか?。
どちらにせよ、これからの心の治療次第でもある。
変わらないのは陵介を愛して行くこと。
親子愛を持続させて行くこと。
常に愛情を注いで行くこと。
そして、この先どの様になろうが、親子である事は命ある限り続いて行く。
陵介は俺を親にしてくれ、人の親として俺を成長させてくれてる。産み育てた子供では無い他人の子ではあるが、父性を育ませてくれ、慈しむ心、いとおしむ心を俺に持たせてくれた。
他人の子であっても、子を持つ親と子を慈しむ気持ちで話が出来る。
子を持つ親で無ければ出来ない会話、子を持つ親だからこそ解り合える会話が出来る。どんなに子供や青年が好きでも、出来ない会話が其所にはある。子を慈しむ、いとおしむ気持ちがあるからこそ発せられる言葉があるのだ。いとおしいから発せられる、子に対する罵声もあるのだ。いくら子供好きでも、子を持たない者には解らない気持ちなのだ。
陵介は俺を親として成長させてくれてる。
この気持ちを持たせてもらえた。この気持ちは陵介が何歳になっても、この先どの様な方向に進んでも変わらない。
親子は時として恋愛をも超えた愛情で結ばれる。
身体の関係をも含むものになるのか?それとも親子の愛情の絆だけで生涯を終えるのか?。
どちらにせよ、俺は大きな宝物を得る事が出来た。
この宝物を守り続ける事が俺の役目。最後にセックスや恋愛では満たされる事の無い、得ることの出来ない大切な心を与えられたと申し上げます。そして、ゲイの俺がゲイを批判するのは可笑しな事だが、いつまでもゲイが子供染みてると批判される、心が狭いと批判を受ける理由もわかった。そして俺に足りなかったもの、背中を見せて行くことの大切さを知った。子を持つ事が人生を大きく変える、子を持つ事が人を大人にして行くことを理解した。
長々と拝読ありがとうございます。
官能小説で無いことを深くお詫び申し上げます。

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