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夏から始まるStory 1


記事No.295  -  投稿者 : 虎  -  2022/03/03(木)23:15  -  [編集]
長崎空港に到着し、余裕こいてチャンポンを食べ、バス停へと向かう。
時刻表を見て、ん?ん?と思わず2度見。

「バ、バスが無い。」と嘆いていると、親切な空港の人が「さっき高速バスが出ましたからね!でも長崎市内なら高速船でも行けますよ!」と教えてくれた。

「サンキューねぇちゃん!」

ということで、長崎空港から高速船で時津町に渡り、バスで長崎市内へと入った。

稲佐山にのぼり、長崎駅前でコーヒーを飲み、階段を上って下りて電停へ。

年に1度の長崎旅だが、毎年電停に向かう道すがら、通りすぎて行く人がジロジロ見ては遠ざかっていく。

溜め息をつきながら「またかよ…そう言えば…」と、初めて長崎に来た時、同じようにジロジロ見られた事を思いだす。

3年前…。

「廃部?ウソ。マジかよ!」。

所属していたラグビークラブチームがコロナの影響で廃部になり、職場も休業を余儀なくされた挙げ句閉店してしまい、する事がなくなった為、毎日毎日暇さえあれば家やジムで筋トレをしまくった。おかげで、元々ガッチリしていた体つきは、あっという間にムキムキマッチョに!
地方に行くと190cmでムキムキマッチョの体つきのせいか、周りからの視線が集まってしまう有り様。

4年前に長崎に帰った、俺みたいなムキムキマッチョな愛しの彼に会いに来たわけだが、アイツは目立たないのか?と思いながら電停へ。

街なかを走る路面電車を撮し終え、次の電車に乗り込む。

出島の次の電停・新地中華街で降りて中華街からぶらぶらとオランダ坂の方へ。

オランダ坂で撮しまくったあと、石畳の坂道を上がりきった所から右に折れて緩やかな坂をくだり、東山手の洋館がある方へと進む。

洋館の写真を撮りまくった後は、友人との待ち合わせ場所である野母崎へ向かうべく、バス停へ。

バスに揺られ、気付けば爆睡。目が覚めると窓の外に軍艦島が見えている。

そしてバスは脇岬海水浴場のバス停に到着。
バスを降りて背伸びをしてから道路と駐車場を横切って海の方へ。
砂浜にはまばらに人は居るが、海水浴シーズンは終わっているので、ビーチは静かで波が打ち寄せる音が響いているだけだ。

駐車場から海に下りる階段に腰をおろし、ぼんやりとキラキラ光る青くキレイな海を見下ろした。

海からの吹く風が心地よい。

何気なく海にむけてカメラを構えた。

背後から「おーい!ヨシアキ!ヨシアキ!こっちこっち!」の声。

振り向くと、真っ青な空を背景に、青いアロハシャツを来たやたらゴツい男が立っている。

「スバル!」
「ヨシアキ、待った?」
「ううん。さっき着いたとこ!スバル…1年会わない間に、またゴツくなってるね?」
「暇さえあれば筋トレしまくっとるけんな!お前こそ、体つきのゴツうなっとるやっか!さぁ行こか!」
「ほーい!」

フェードカットで、短くツンツンに逆立てた髪型に、モミアゲと鼻の下からアゴにかけて繋がる、整えられた髭。
そんな風貌の、193cmという驚く程背が高く、肩幅の広い小顔の男が遠距離恋愛中の彼、昴(すばる)だ。

元々同じラグビークラブチームのチームメイトだったが、高齢の親を安心させるため結婚することになって、故郷の長崎に帰ってしまっていた。

昴は、頭の幅より太い首と、発達して盛り上がる僧帽。広い肩幅の両端にある、鍛えあげられた丸く大きく発達した2つの肩。手が回らないんじゃないかと思うほどの図太い上腕と前腕。ボディビルダーと皆思っているが、ただの筋肉オタクな元ラガーマンなのである。

「行こうで!」と言って車の方に行く彼。

アロハシャツを着ているにも関わらず、後ろ姿の丸い肩からウエストにかけての丸みを帯びた逆三角のシルエットの迫力が凄い。

「ねぇ、どこか行くの?」
「あんまし人の来んビーチ!ちょっと逆戻りすっとばってんね!」
「わかった!」

車に乗り込み、暫く走るとラブホテルの看板が見えてきて、そこから左斜めに緩やかな坂道を上がっていく。
ラブホテルを左に見ながら道を進むと、鋭角に左に曲がり更に進む。
坂を下りていくと海に着いた。

車を止めて右に行くと、ひとけのない綺麗なビーチが。

「そっちじゃなか!こっち!」
「ゴメンゴメン!キレイなビーチだったから!」
「あっちもよかばってん、人の来っかも知れんけんな!」
「そうだね!」

「ねぇ、スバル?」
「ん?」

振り向くと昴は車に着ていた物を放り込み、セミビキニの水着一丁姿になっていて、去年見た体つきとは全く違っていて、つい見とれてしまう。

乳首が下向きの、ボリュームのあるパツパツに張り詰めた厚みが半端ない大胸筋と、シックスパックに割れた腹筋は溝が深かくクッキリとしていて、くびれた腰の周りには脂肪がほとんどない。
その、しっかりシックスパックに割れた腹筋の下にあるシンボルは、テニスボールとフランクフルトソーセージを押し込んだように膨らんでいる。
中心が大きく膨らむセミビキニの青い海パンからのびる、いかにも男らしい太く長い筋肉が浮き上がる太腿と脹ら脛。
日に焼け、汗でテカテカと黒光りする、その逞しい黒い体が最高にエロかった。


何故お前だけ海パン?俺のは?と、思っていると、昴が「ほらよっ!」と丸めたモノを放り投げた。
広げてみると、セミビキニの青い海パン。

「サンキュー!」と、海パンに着替えて服を車に放り込む。

「こっち!」と、先を歩く昴の逞しい背中を追って行く。

目的地について「うわぁ、キレイ!」と言いながら正面に広がるキレイな海を見つめる。

「キレイな海だね!海の色がスゲェキレイ!」
「そうやろ!隠れた穴場さね!」
「そうなんだ!ありがとう!連れて来てくれて!ん?」

ん?と横を向くと、真横に昴が遠くを見るように立っていて、太く逞しい筋肉浮き立つ太腿とフクラハギ、大きく丸みを帯びるように膨らんだ股間が目にとまってしまう。

「ゴクッ。」
「なん見とっとや!」
「いやぁ、カッコいいなぁって。」
「サンキュ!」

次にボコボコに6つに割れた腹と、逞しく盛り上がって乳首が下の方にある胸と分厚い背中、太い上腕と丸い肩と、肩から首にかけての僧帽筋の盛り上がりが凄い。

改めて立っている姿を見ると凄い体をしている。

俺もジムで鍛えまくっていて、体つきには自信があるが、昴の体つきは凄すぎる。

ゆっくりと視線をあげていくと、やっぱりハンサムな男だった。

ラグビーをしていた現役時代、昴は何を血迷ったのかパーマヘアにしたことがあって、その頃皆から古代ローマ皇帝カラカラの胸像にそっくりと言われ、そこでついたアダ名がカラ!

本人は、凄く嫌がっていたが気が付くとカラカラ皇帝の名前のルシウスになっていて、最終的にテルマエ・ロマエのテルマエになっていた。

そんな昴が、いまではフェードカットのツンツンに逆立てた髪と髭にイメチェンし、真っ黒に日に焼けた肌に。二重まぶたにキレイな濃いブルーの瞳の精悍な顔に思わず見とれてしまう。

何か照れ臭くなって視線をそらした瞬間、いきなり背後から抱きしめられた。


「ヨシアキ…」
「昴…」

背中に汗ばんだ体が密着して、彼の鍛えた大胸筋と激しい鼓動を感じる。

そして俺のケツに彼のものが当たっていて、そっと右手を後ろにまわし触ってみた。
ガッチガチに右向きに勃起している。

しばらく時間がたち、海から生暖かい風が吹き抜け、
後ろの雑木の木々がザワザワと風に揺れ始めた。

彼が俺を覗きこんでニヤッと微笑む。

昴が手を差し出し、俺が昴の手を握ると、引っ張られるようにして海に入っていった。

透明度が凄い海に感動しながら昴とハシャギまくる。
潜った昴に足を引っ張られたり、バシャバシャと掛け合ったりしていると、グイッと腕を掴まれてしまう。

そして、岩場のかげに引っ張られた瞬間、首元まで海に浸かっているにもかかわらず、昴からキスをしてきた。

「ハァハァハァハァ…ここやったら、向こうからは見えんけん!ハァハァ…」
「ハァハァハァ…スバル…」
「ハァハァハァ…ヨシアキ…」

初めはお互いゆっくりキスを交わしたが、目と目があった瞬間、口を開けて徐々に舌を絡ませ激しいキスに。
更に音を立てて舌を絡ませ合った。
激しく勃起した股間もすりつけ合う。
そしてキスをしながら俺の手はゴツゴツとした背中、くびれた腰を撫でまわす。

昴の腰の周りに脂肪がほとんどない、こんな体が俺は凄く好きで、腰をじっくり撫で回した後は、海パン越しの彼のキュッと上がった小さな尻を触る。
触ってみると、丸みを帯びて筋肉が発達していて、俺はその弾力のある尻を揉みしだいてしまう。

それから、唇をゆっくり離し、海の中の海パンを脱がしあった。
彼のシンボルを右手で触ると、反り上がるようにガチガチに勃起していて、知ってはいるが1年ぶりに握る陰茎は、毎度の事ながら指が届かないほど太く、ドクドクと激しく脈をうっている。
左手で金玉を握ると、やっぱり驚くほどデカい。

日に焼けた筋肉の塊のような身体の昴を毎年堪能しているが、わかっていてもサイズのデカさに毎年驚いてしまう。

そばにあった海中の岩に手をついてバランスをとり、海の中で腰を浮かせて股を開いた俺のケツ穴を、昴の指がほぐす。

「力ば抜け…」と、指が1本2本とアソコに入ってきては解され、ついに3本指が入ったくらいだろうか、昴は呼吸を更に荒くした。
目を見つめると挿入れたいと合図を送っている。

そのままの体勢で、昴は自分の勃起したモノを穴にあてがってきた。
ハァハァハァハァ…2人の呼吸が激しく高まる。

太い亀頭の先が押し入ってきて、カリ首までがズムッと入った。

「あっ…んん…入ってきた…」
「ハァハァ…まだ…先っぽだけ…ヨシアキ…力ば…抜け…」
「あーっ!入ってくる!入ってくる!あああっ!」
「ハァハァハァハァ…スゲェ!スバルの…ああっ!」
「ハァハァハァハァ…ヨシアキ…ん中…温っか…ああっ!」

そのまま俺のアソコにメリメリと入ってくる。太い亀頭がアソコに入ると、奥へ奥へと熱い陰茎がグッグッとねじ込まれてくるのを感じた。

「あーっスゲェ!あーっ!」
「あああっ!ヨシアキ…半分…入った…あああっ!」

昴は、更に腰を突き出しながら挿入し続ける。

「あーっ!あーっスバル…スバル!あああっ!」
「あああっ!あああっ!ヨシアキ!ヨシアキ…全部入った!」
「ああああーっ!あっあっあっ…あたっ…当たって…る…奥に…奥に当たっ…あああっ!」
「ああっああっああっ…ハァハァハァ…ああっ…」

そこから、凄まじいピストンが始まった。
ハァハァハァハァハァハァハァハァ…2人の粗い息づかいと、アンッアンッアンッアンッアンッ…と激しく悶える俺の喘ぎ声と、ザバッザバッザバッ…と昴が腰を打ち付けるごとに波音が静かな海に響きわたる。

そのまま口を半開きにしたり、大きく開けたりしながらキスを交わし、お互いの下を向いた乳首をいじくりあったり、逞しく盛り上がる背筋に爪を立てたり撫で回したりしながら、俺は悶えまくり、昴は激しくピストンを繰り返した。

つづく

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作者  虎  さんのコメント
「雨」の前に書いた物です。なので、雨と同じセリフがちょいちょい出てきますが、どうかご容赦ください!
平良雷蔵さんの描く作品が好きで、平良さんの漫画のような話しを書いてみたくて、頑張ってみました。